行事「ハロウィン」|ハロウィンってどんな日?ハロウィンの暮らしのアイデア、行事食(レシピ付き)
ブログ「季節のささやき」では、二十四節気や五節句、雑節や行事などの時節についての知識、クラシコサエルとしての暮らしを豊かにするアイデアや旬の食材のレシピなどをお伝えします。
今回は行事“ハロウィン”について、
「1.ハロウィンってどんな日?」
「2.ハロウィンの暮らしのアイデア」
「3.ハロウィンの行事食」
などをまとめました。
1.ハロウィンってどんな日?
ハロウィンは、毎年10月31日に行われるお祭り。
由来は2,000年以上前にヨーロッパを中心としてた地域で暮らしていたケルト人が行っていた宗教祭「Samhain:サウィン(言葉の意味は“夏の終わり”)」。
ケルト民族のサウィン祭の文化をカトリック教徒が取り入れていく過程の中で、
・カトリック教で11月1日は「聖者(Hallow)の日」
・10月31日はその「前日(Eve)」で「聖者の日の前夜(Hallow Eve)」
・これが転じて「Halloween」
となったという説が有力なようです。
10月31日は古代ケルト人にとって、とても特別な日だったそうです。
日本で言う大晦日=1年の終わりと、十五夜=収穫祭と、秋分の日=夏の終わりと秋の訪れ&お彼岸…ではなく、時期は違いますがご先祖様が彼岸を越えて帰ってくるお盆、がいっぺんに来るようなもの、と言うとざっくりとですが分かりやすいのかも。
“1年の終わり”なので祝い方やお飾りが盛大で、“収穫祭”や“秋の訪れ”なので装飾の中に秋の収穫物があり。
“お盆”で死後の世界との扉が開くことでご先祖様だけでなく、悪霊や悪さをする精霊も一緒に現世に来てしまうから、おどろおどろしい仮装や装飾はそれらから身を守るため。
こんなごった煮の、わくわくする、でもどこか荘厳さもある行事、他にあるのでしょうか。
クリスマス同様、類を見ない娯楽性の高さから、世界各地に広まっていったのかもしれませんね。
2.ハロウィンの暮らしのアイデア
古代ケルト人の宗教祭から、それぞれの地域に独自の発展を遂げながら広がってきたハロウィン。
そのため、世界各地で楽しみ方はさまざまです。
日本では家をホラー風に飾ったり、子どもたちが仮装をしてお菓子をもらったり、はたまた大人も仮装をしたりと、宗教性よりも娯楽性が高い行事として広く親しまれています。
✔︎ お飾りでハロウィンを楽しむ
クラシライターさんがこれまで読みもので紹介したのは古着で作ったとは思えないかわいいかぼちゃ(10/22公開予定♪)と雰囲気たっぷりの稲わらで作った女のほうき。
ハロウィンを代表するモチーフやシンボルカラー、その由来などを知ってハロウィン飾りを楽しみましょう♪
● ジャック・オ・ランタン
ハロウィンを代表するモチーフといえば、かぼちゃを不気味な顔にくり抜いて作られた「ジャック・オ・ランタン」ですね。
《由来》
日本語訳では「ジャックの灯り」。
ジャックとは古代ケルトの民話に登場する男性の名前です。
生前に悪事をはたらいたり、また悪魔を騙したりして、死後、天国へも地獄へも行けなくなってしまったジャックは、カブで作ったランタンを持ってさまよっているのだそうです。
…そう、もともとの「ジャック・オ・ランタン」はかぼちゃではなくカブ!
アメリカでハロウィンが広まった時に、本来のカブからかぼちゃに変わったといわれています。
《役割》
本来の役割は、ご先祖様と一緒に出てきてしまった悪霊を払う“魔除け”、それから、ご先祖たちの霊が家に戻るときに迷わないようにする“道しるべ”(日本で言う盆提灯みたいですね)だったそうです。
現在では本来の意味は薄れ、ハロウィンの雰囲気を盛り上げるモチーフのひとつとなっています。
● ハロウィンを感じるいろいろなモチーフ
ジャック・オ・ランタンのかぼちゃの他にも、ほうきに乗った魔女、おばけ、コウモリ、黒猫などがあります。
シンボルカラーであるオレンジ(秋の収穫や太陽の恵み)、ブラック(冬の夜や死)、パープル(月明かりの夜空や月の光)を意識してもハロウィンらしい雰囲気を楽しめそうですね。
3.ハロウィンの行事食
ハロウィンを代表する食材といえばかぼちゃ。
クラシライター:tomeさんからは主食であるごはんをかぼちゃ型にするアイデアのご紹介です。
∟ by.tome「トリックオアトリート!大人のハロウィン弁当 」
ハロウィンには収穫祭の意味合いもあるため、秋の旬の食材を使ったおやつも行事食として楽しめそうですね。
クラシライター:川上琴美さんからはイートンメスのメレンゲをハロウィン用におばけやかぼちゃに見立てて焼いて楽しむアイデアのご紹介です。
▼ 旬の食材と、それにまつわる読みもの
《秋の食材をたっぷり使う》
・秋の食材を楽しむ炊き込みご飯(かしわご飯、秋刀魚の炊き込みご飯)
・秋野菜のかき揚げのレシピ
・秋の吹き寄せおこわのアイデア
・紅葉鯛 / 9〜12月
(紅葉鯛の和風アクアパッツァ、鯛のつけ焼き)
・栗 / 9〜11月
(栗煮のメープルシロップ掛け、栗のジャンボネット、栗の渋皮煮)
・りんご / 10〜2月
(焼き林檎のおやつ)
・れんこん / 10〜2月
(蓮根餅)
・秋のきのこ
(きのこを使ったレシピ)
・小豆 / 10〜2月
(小豆ごはん、蒸篭で作る平本さんのお赤飯、tomeさんのお赤飯)
・黄ゆず / 10〜1月
(自家製ゆずポン酢)
・花梨 / 10〜11月
(花梨シロップ)
・春菊 / 11月〜2月
(春菊のペースト)
・里芋 / 9〜11月
(里芋と豚ばら肉の甘辛炒め)
・さつまいも / 収穫時期:8~11月、食べ頃:10~1月
(秋の吹き寄せおこわ)
・かぼちゃ / 10〜12月
(かぼちゃの美髪弁当)
・どんぐり(マテバシイ)/ 9〜11月
(どんぐりクッキー)
・かすべ / 10〜6月
(かすべの煮付け)
・鮭 / 9〜11月
(鮭の竜田揚げ)
・秋刀魚 / 9〜11月
(秋刀魚の炊き込みご飯)
・落花生 / 9〜11月
(落花生の塩茹で)
・いちじく / 6〜11月
(無花果ときのこのバルサミコソテー、いちじくと桃のテリーヌ)
・青パパイヤ / 8〜11月
(青パパイヤのソムタム)
・とうがらし / 7〜11月
(とうがらしを楽しむレシピ5つ)
10月の読みもの10月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、11月の準備などの記事をお楽しみください♪ |