旬の食材:かすべ

2024.01.24
平本 麻美

連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。

二十四節気のひとつである大寒。文字通り、1年で最も寒さが増す頃と言われている時期です。そんな時期に旬を迎える、かすべ という魚をご存知ですか?

かすべとはエイのことで、主な産地は北海道です。漁獲時期は意外と長く、10月〜6月頃まで。
九州生まれの私には、見慣れない食べ慣れない魚でした。今では東京のスーパーでもよく見かけます。下拵えが手軽で、リーズナブルなので、手に取るようになり、レパートリーも増えました♪

今回は煮付けの作り方をご紹介します。

 

 
材料

・かすべ 4切れ
・牛蒡 ½本
・水 200ml
・醤油 大2
・酒 大2
・みりん 大1
・砂糖 大1
・生姜のスライス 2枚
・生姜の搾り汁 小1
・針生姜 お好みで

 



作り方

1、牛蒡を5~6cmに切り、太い部分は4~6割にする。

2、かすべを適当な大きさに切り、熱湯をかけて臭みを取る。


3、鍋に1と水を入れ、柔らかくなるまで茹でたら、調味料と生姜のスライスを入れてひと煮立ちさせる。

4、かすべを入れて落とし蓋をし、中火で15分ほど煮る。

5、火を止めて味をなじませ、器に盛り付ける。

6、煮汁に生姜の搾り汁を加えて、カラメル状に煮詰め、上からかける。

7、仕上げに、お好みで針生姜を天盛りにする。

 

かすべことエイは軟体の魚類に属するため、調理すると骨まで食すことが出来ます。コラーゲンやコンドロイチンなど、健康づくりに役立つ栄養素が豊富に含まれており、美容の面からも注目される食材です。(お肌がツルツルになりますように…。主人の五十肩も良くなりますように…。)


煮付けで食べても、唐揚げやフリット、ムニエルにしても、美味しく頂けます。ふっくらした身とコリコリとした食感を楽しめますよ。

見つけたら、是非試してみて下さいね!


た・だ・し…エイは体内でアンモニア臭を発生させる魚です。特に鮮度が落ちると臭いが強く、食べにくいことから「かす」と呼ばれていたそう。近所のスーパーでは消費期限が加工日を含めて3日になっていますが、私は翌日でも臭いが気になり始めるので、調理する当日に、出来るだけ鮮度の良いものを選びましょう。

今日もご覧頂き、ありがとうございました。

 

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