はぎれあそび -ハロウィン-

2024.10.22
kae

連載:ファブリック考
布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさんより、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。

10月31日といえばハロウィンですが、マレーシアでは今年、その日はdeepavari(ディパバリ)というヒンドゥー教の祝日にあたります。旧正月、ハリラヤ(断食明け)に並んで、一年のうちで最も盛大にお祝いする祝日のひとつです。
この時期は買い物をすると縁起が良いとされているので、そこかしこでディパバリマーケットが開催され賑わいます。

インドの華やかな衣装や、装飾品、お菓子などは、見ているだけでも楽しいので、わたしも毎年訪れています。
 

∟ コーラムとよばれる、色付けしたお米で
床に描かれた美しい模様を堪能したり、
両手にヘナタトゥーをしたり。


そんなわけで、今年のハロウィンは例年より影を薄めていますが、とはいえスーパーへ行くと、派手なキャンディやチョコレートが所狭しとならんでいるので、横目で見つつ季節感を感じるこの頃。

今回紹介するハロウィンのはぎれあそびは、手縫いで作るかぼちゃのオブジェです。

そろそろ本格的に衣替え、という時期ですし、せっかくなのでサイズアウトしてしまった子ども服、断捨離予定のお洋服、使い古したタオルやキッチンクロスなど、ご家庭のいらなくなった布製品をはぎれとして使います。もちろん、お気に入りの布を用意していただいてもかまいません。


素材は、タオルのように毛足のあるものや、レギンスのような伸縮性のあるものなど、いろんな素材を使うとそれぞれ表情があって面白いです。断捨離予定だったシースルー素材のシャツも、かぼちゃにしたら面白そうなので捨てる前に活用することにしました。

 


【作り方】古着でつくるかぼちゃのオブジェ



材料

・いらなくなった洋服や、キッチンクロスなどの布製品
・麻やラフィアなどの紐
・竹串や、木の枝などヘタ部分になりそうなもの
・わた
・ボンドまたはホットグルーガン
・縫い針
・糸



作り方

①レギンスや、シャツの袖などは輪切りになるようにカットする。

∟ 子どものレギンス。
サイズや幅にもよりますが
15cmにカットしました。

タオルや布など平たいものを使う場合は、長方形にカットしてから、両端を縫い合わせ、輪にします。

∟ 35cm×15cmのはぎれを使いましたが、
こちらもサイズはお好みで調整してください。


②裏表にし、底になる部分をなみ縫いで一周縫い、ギュッと引っ張って縮める。


③表に返して、わたを詰める。


④底と同様に、なみ縫いをして上部を閉じる。

∟ とくにレギンスやTシャツなどの
伸びる素材の場合は、
たくさんわたを詰めた方が
綺麗に仕上がります。


⑤縫い糸または麻紐やラフィアなどを表面に巻き付けて、かぼちゃらしい凹凸をつくる。

∟ わたの詰め具合やサイズに応じて
4〜8等分になるように凹凸をつけると
バランスよく仕上がります。


⑥ヘタの部分には、竹串や木の枝などにボンドをつけて真ん中に差し込み、固定します。

∟ ワインのコルクやアイスのスティック、
紐を棒に巻き付けたものなどでも◎


⑦表情をみながら、ラフィア紐を広げたり、バランスを整えて完成。

 

 

かぼちゃの形が特徴的なので、色はオレンジにこだわらなくてもそれらしく見えます。ストライプやドットなどの柄を使っても可愛く仕上がりそう。お子さんと一緒に作っても楽しそうです。

今月末のハロウィンに向けて、ぜひ作ってみてください。

 

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