秋の吹き寄せおこわ

2023.10.09
tome

連載:旬を楽しむお弁当
クラシライター:tomeさんより、旬のものをおいしく、楽しく、簡単に作れるようなお弁当のレシピや漢方の視点をお届けします。

日に日に深まる秋、楽しんでいますか?
わたしの #暖色日記 、今回は秋の食材をたくさん使った「吹き寄せおこわ」のご紹介です。

「吹き寄せ」とは、色とりどりの木の葉や実が、木枯らしで吹き寄せられた様子を表現したもの。秋の懐石料理や、お菓子、着物の柄などでも見受けられます。


今回の具材は人参・さつまいも・しいたけ・しめじ・ごぼう・秋鮭
菊や紅葉の型で抜いた野菜や、きれいな黄色の銀杏は秋満開で、材料を準備しているだけでもう、わくわくします。(笑)
秋鮭はフライパンで焼き目をつけ、具材は散らして、ごはんと一緒に蒸し上げます。
(生米からだと2時間ほどかかるため、今回は先にだしでごはんを炊き、せいろにのせ具材と蒸しました)


せいろで蒸したおこわのいい香り~^^
さて、そろそろみなさんも、おこわを食べたくなってきましたか?(笑)
でも、もち米を買いに行くのはめんどくさいなー、とも思っていませんか?(笑)
そんな時、活躍するのがライスペーパー
そう、生春巻きで使う、あれです。このライスペーパーをごはんと一緒に炊くと、
あっという間にもち米(のようなもの)ができます。


ライスペーパーはタピオカでんぷんから作られているので、加熱すると粘りが出ます。
小さく切り、さっと水に浸けてから炊くと混ざりやすいのでおススメ。炊きあがったらすぐに混ぜ、米に粘りをコーティングします。
この方法を知ったときは半信半疑でしたが、試してみると時間が経っても米が固くなりにくくおいしいので今では定番になりました。


ふたを開けると秋が詰まっていて、お昼が楽しみになります^^


いくらの醤油漬けも仕込んだので、たくさんごはんを炊かなくちゃ!食欲の秋全開です。


 【今日の旬食材】

さつまいも:空前の焼きいもブームですね。さつまいもの品種は40種類ほどあると言われています。ねっとり系も、ほくほく系もおいしいですが、購入したらすぐ食べたい気持ちを抑えて、2〜3日天日に当ててみて。甘みが増しますよ。
レンジでも加熱できますが、じっくりと時間をかけて加熱すると、でんぷんが麦芽糖に変わり、その量はレンジで加熱した時の5倍ほど。てんぷらは冷たい油から、茹でるときは水から加熱してみてください。食物繊維・カリウムを多く含み、急な血糖値の上昇を抑える働きも期待できます。

 



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