ボージョレ・ヌーヴォーと栗のジャンボネット
連載:くらしつづり
11月30日(木)より、月1回木曜日で新連載スタート♪
インスタグラムでは日々のお弁当を紹介されているクラシライター:おべんとうつづりさんより、ここでしか見られない「くらし」 のひとこまをお届けします。
今年もボージョレ・ヌーヴォーが11月16日に解禁され、店頭で見かけるようになりました。
ボージョレ・ヌーヴォーとは、フランスのボジョレー地区でその年に収穫したブドウで造られた新酒のこと。もともとは地元の生産者がその年のブドウのでき具合を確かめ、収穫をお祝いして楽しむためのものでした。
この出来たてほやほやのワインはまるでいちごのジャムやキャンディーのような香りで、口にすると豊かな果実味が広がり、酸味は穏やか、多くの赤ワインに感じる渋味も少なく軽やかです。
ボージョレ・ヌーヴォーを初めて飲んだ時、パッと思い浮かんだのは、子どもの頃大好きだった赤毛のアンに出てくるいちご水のエピソードでした。アンの親友ダイアナがいちご水と間違えて葡萄酒を3杯も飲んでしまい騒ぎになってしまうのですが、きっとその葡萄酒はボージョレ・ヌーヴォーのようないちごの香りのする口あたりの良いワインだったに違いないと謎解きができたような気持ちになったのです。(その後、調べたら全くの勘違いでしたが…。)
余談はさておき、ボ-ジョレ・ヌーヴォーは飲みやすくて気軽に楽しめるもの。少し冷やせば、普段はあまりワインを飲まない方にもカクテル感覚で楽しんでいただけるかもしれません。合わせるお料理もワインが負けてしまうような濃厚な味付けのものでなければOK。
異国からやってきたプロモーションではありますが、これを口実に友人と集まったり、家族で楽しむ時間が持てるのであれば便乗しない手はありません。以前、友人とお料理やワインを持ち寄って7種類のボ-ジョレ・ヌーヴォーを飲み比べたこともありました。
今年、我が家でボージョレ・ヌーヴォーを開けた日に作った一皿、旬の栗ときのこを使った鶏もも肉のジャンボネットをご紹介します。
〈 ファルス 〉よく混ぜておく 〈 ソース 〉 作り方 1.栗は沸騰したお湯に入れて5分茹で、温かいうちに皮をむき水に浸けておく。 2.鶏もも肉は足首の骨を少し残してキッチンバサミで骨をはずし、厚さを均等に整える。骨は取っておく。
4.油をひいたフライパンで鶏もも肉の表面に焼き色をつける。
5.肉を焼いたフライパンで骨と玉ねぎ、にんにくを炒める。ワインと水、塩ひとつまみを加えてフライパンをよくこそぎ、小鍋に移してゆっくり煮詰める。コクのある出汁が取れたら、ざるで濾して鍋に戻す。 炒めたきのこと生クリームを加えて味を調える。 6.お肉を食べやすい大きさに切って盛り付け、ソースを添える。 |
ジャンボネットとはもも肉で詰め物を巻き込んでジャンボン(ハム)のように仕立てたお料理のことです。
生の栗が見つからない時期には市販の加熱済みの栗で代用できますので、クリスマスにもおすすめです。
良かったらお試しくださいね。