蒸篭で作るお赤飯
連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。
あずきの赤には昔から、邪気を払い、災いを避ける力があると信じられてきました。無病息災や長寿を願い、鏡開きで善哉を、小正月に小豆粥を食べた方も多いのではないでしょうか。お祝い事の席で、お赤飯が振る舞われることがよくありますね。これも同じ意味の風習です。
我が家でも、姪っ子の七五三、娘の成人式、息子の誕生日とお祝いが続いた年末年始に、お赤飯を蒸しました。
蒸篭や蒸し器を使ってお赤飯を作るのは、少し手順が多く感じるかもしれませんが、一度頭に入れておけば、意外と簡単です。何より水加減を気にしなくて良いので、失敗する事がありません。ひとつひとつの粒がモチモチして美味しいお赤飯が蒸しあがりますよ。
関東では、豆が割れると切腹を連想し忌み嫌うことから、茹でても皮が割れにくい、ささげが使われます。私はもう少し手軽な大納言を使っています。大納言も大粒で煮崩れしにくい特徴を持っています。
材料 ・もち米 4合
1、大納言をさっと洗い、鍋に入れ、たっぷりかぶる量の水を注ぎ火にかけ、2、3分茹でこぼす。 2、鍋に戻し、水1ℓを注ぎ入れ、20-30分ほど炊く。 3、豆と茹で汁に分け、冷ます。この時、豆が乾燥しないようにひたひたの茹で汁に漬けておく。
6、蒸篭に布巾を敷き、もち米を広げ、布巾の端で包むようにし、蓋をして強火で20分蒸す。←蒸しムラが出ないように、途中で上下を返す。
9、大納言を全体に散らし、再び10分間、強火で蒸す。(蒸し足りないようなら、様子を見ながら時間を追加する)
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お祝いの意味を込めて人に差し上げる時には、南天の葉をあしらい、懐紙で折ったポチ袋にごま塩を入れたものを、風呂敷に忍ばせて。義母は私達家族のお祝い事の度に、お赤飯を用意してくれました。私も受け継ぎたいと思っていることの1つです。
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