川上 琴美
連載:おやつのじかん
"記憶に残るお母さんのおやつ”。料理教室での経験や、子育てをされる中でのおやつ作りのアイデアやレシピなどをお届けします。
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霜降を迎えましたが、今年はやっと秋の深まりを感じる今日この頃。
この時期のおやつと言えば、やっぱりさつま芋でしょうか。
子どもたちが小さかった頃、
幼稚園のお芋ほりで採ったさつま芋をたくさん持って帰ってきてくれていたことを思い出します。
それが毎年密かな楽しみで、、
大量のお芋を消費するのに一緒にスイートポテトを作ったりお芋料理を飽きるほどたくさん作ったり、、
そんなことが秋になると楽しかった思い出として蘇ってきます。
今年は美味しそうなお芋をお裾分けしてもらったので、
秋のイートンメスにしてお芋のおやつを楽しみました。

イートンメスは、フルーツとサクサクのメレンゲ、泡立てた生クリームをぐちゃぐちゃに混ぜて食べるイギリスの伝統菓子です。
イートンメスの”イートン”とは、イギリスの名門パブリックスクール『イートン・カレッジ』のことで、
”メス”は、『めちゃくちゃ』『ぐちゃぐちゃ』『混乱』なんて意味なんだそう。
諸説あるそうですが、
イートン校の生徒がおやつをカバンに入れたまま走り回り、ぐちゃぐちゃになったカバンの中のおやつを食べてみたらとても美味しかったことがはじまりで、学生たちのクリケットの試合の合間に食べられていたんだそうです。
そう聞くとなんだかチャーミングなおやつに感じてきます。
イギリスではいちごを使ったイートンメスが定番ですが、いちごじゃなくてもOK♪
今回はお芋を使って秋のイートンメスをご紹介します。
秋の収穫祭の意味合いもあるハロウィンのおやつにもいかがでしょうか。
【レシピ】お芋のイートンメス|ハロウィンのおやつにも
材料
・焼き芋 ½本 ・生クリーム 100ml ・グラニュー糖 10g
<メレンゲ> ・卵白 50g ・きび砂糖 50g ・粉糖 50g(ふるっておく)
<キャラメルソース> ・グラニュー糖 100g ・水 大さじ1 ・生クリーム 100ml
作り方
①メレンゲを作る。清潔なボウルに卵白を入れ、ミキサーで泡立てる。卵白がビールの泡のように泡立ってきたらきび砂糖の半量を加える。
②続けて卵白がもこもこっとしてきたら残りのきび砂糖を加え、角が立つくらいまでしっかりと泡だてる。
③あらかじめ振るっておいた粉糖を少しずつ加え、ツヤがでるまでゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。
④粉糖が全て混ざり粉気がなくなったら、クッキングシートを敷いた天板にスプーンを使ってメレンゲを落としていき、100度のオーブンで90分程焼く。

ハロウィン用にメレンゲをおばけやかぼちゃに見立てて焼いても◎ お顔を描けばハロウィンらしいおやつになりそうです♪
⑤焼いている間にキャラメルソースをつくります。 小さな鍋にグラニュー糖とお水を入れ、火にかける前にグラニュー糖全体に水分を馴染ませておく。
⑥別の鍋で生クリームを沸騰直前まで温めておく。
⑦5を中火にかけて加熱。(ふつふつと茶色く色づくまで混ぜたり触ったりしないように注意)茶色く色づいたら火を止め、温めておいた生クリームを3回に分けて加え、その都度ゴムベラで混ぜる。

⑧ひと口大にカットした焼き芋とメレンゲ、グラニュー糖を加えて泡だてた生クリームをお皿に盛り付ける。

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キャラメルソースをかけて召し上がってみてくださいね。
苦味がアクセントになって美味しいです♪

せっかく綺麗に盛り付けたものをぐちゃぐちゃにするなんて、、、とちょっと気が引けてしまうかもしれませんが、ここはぜひ思い切り混ぜてイートンメスの食感を楽しんでみてください。

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イートンメス
さつまいも
お芋
連載:おやつのじかん
二児の母。子ども服の販売員を経験後、某料理教室にて勤務。"記憶に残るお母さんのおやつ"を念頭に日々のおやつ作りをしています。これまでの料理教室での経験や、現在の子育てをするうえでのおやつ作りのアイデアやレシピなどを綴っていきます。手間をかけたりかけなかったり。そんなおやつとその時間。