連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。
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里芋は保存性が高いので、一年中店頭に並ぶ野菜のひとつですが、多くの品種は秋から冬にかけて旬を迎えます。昨晩は十五夜でしたね。中秋の名月へのお供えに、この時期に収穫を迎える里芋やさつまいもをお供えすることから“芋名月”とも呼ばれるそうです。
今回は、里芋の下拵えとともに、白いご飯にもビールのお供にもなる我が家の人気メニューをご紹介します。
里芋と豚ばら肉の甘辛炒め
材料
・里芋 400g(皮付きの状態で) ・豚ばら肉 100g ・長ネギ 白い部分を1本分 ・片栗粉 適量 ・サラダ油 適量 ・醤油 大1 ・酒 大1 ・みりん 小2 ・メープルシロップ 小2 ・生姜の搾り汁 小1 ・青柚子の皮 お好みで
里芋の下拵え
里芋の下拵えはいくつか方法があります。まずは、たわしで洗い泥を落としましょう。洗ってある商品は便利ですが、土が付いているものの方が味が良いです。3つの方法をご紹介します。
《方法①》生のまま皮を剥く
皮を剥き、塩もみをしてから、水を変えながら2、3回すすぐ。
里芋に含まれるショウ酸は皮を剥く時のかゆみの原因になります。またこのショウ酸のぬめりは味染みが悪くなったり、煮汁が濁ったりするので、ぬめりを取ってから調理しましょう。
《方法②》茹でてから剥く
水から茹で、中火で15分ほど加熱します。 上下を薄く切り落とし、繊維に沿って手で皮を剥きましょう。
《方法③》電子レンジで加熱してから剥く
皮にぐるりと一周切り目を入れて、耐熱皿にのせたら、水を軽く加え、ふんわりラップをし、600Wの電子レンジで5分ほど加熱します。
加熱した里芋は冷めると皮が剥きづらくなるので、あたたかいうちに布巾などで包みながら剥きます。
作り方
1、下拵えをした里芋を、1㎝くらいの厚さの輪切りにする。
2、長ネギを微塵切りにする。
3、豚ばら肉を2㎝幅くらいに切り、軽く塩胡椒を振る。
4、袋に片栗粉と里芋を入れ、衣をしっかり付ける。
5、多めの油を熱したフライパンで、里芋に焼き目を付ける。
6、フライパンの端に里芋を寄せて、空いたスペースで長ネギ、豚ばら肉の順に加え炒める。
7、豚ばら肉に火が通ったら、調味料を加え煮からめる。
8、青柚子の皮を散らす。白胡麻や七味唐辛子でも。
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片栗粉を付けることで、味がよく絡み、生姜とネギの香ばしさが、食欲そそる味わいに。皆さんはどんな里芋料理が好きですか?煮っころがし、豚汁、コロッケ、グラタン…様々なお料理で旬の味覚を楽しみたいですね。今日もご覧いただき、ありがとうございました。
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連載:季節の手仕事
幼い頃から祖母の作る料理が大好きで見よう見真似で中学生の頃からお弁当作りを始める。結婚し専業主婦となりママ友から料理を教えて欲しいと言われることが多くなり2013年10月より都内自宅にてセミプライベートな料理教室を始める。(2018年12月まで。ただいまお休み中)