旬の食材:里芋

2024.09.18
平本 麻美

連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。

里芋は保存性が高いので、一年中店頭に並ぶ野菜のひとつですが、多くの品種は秋から冬にかけて旬を迎えます。昨晩は十五夜でしたね。中秋の名月へのお供えに、この時期に収穫を迎える里芋やさつまいもをお供えすることから“芋名月”とも呼ばれるそうです。

今回は、里芋の下拵えとともに、白いご飯にもビールのお供にもなる我が家の人気メニューをご紹介します。


里芋と豚ばら肉の甘辛炒め



材料

・里芋 400g(皮付きの状態で)
・豚ばら肉 100g
・長ネギ 白い部分を1本分
・片栗粉 適量
・サラダ油 適量
・醤油 大1
・酒 大1
・みりん 小2
・メープルシロップ 小2
・生姜の搾り汁 小1
・青柚子の皮 お好みで

 



里芋の下拵え

里芋の下拵えはいくつか方法があります。まずは、たわしで洗い泥を落としましょう。洗ってある商品は便利ですが、土が付いているものの方が味が良いです。3つの方法をご紹介します。


《方法①》生のまま皮を剥く

皮を剥き、塩もみをしてから、水を変えながら2、3回すすぐ。


里芋に含まれるショウ酸は皮を剥く時のかゆみの原因になります。またこのショウ酸のぬめりは味染みが悪くなったり、煮汁が濁ったりするので、ぬめりを取ってから調理しましょう。

《方法②》茹でてから剥く

水から茹で、中火で15分ほど加熱します。
上下を薄く切り落とし、繊維に沿って手で皮を剥きましょう。


《方法③》電子レンジで加熱してから剥く

皮にぐるりと一周切り目を入れて、耐熱皿にのせたら、水を軽く加え、ふんわりラップをし、600Wの電子レンジで5分ほど加熱します。


加熱した里芋は冷めると皮が剥きづらくなるので、あたたかいうちに布巾などで包みながら剥きます。

 



作り方

1、下拵えをした里芋を、1㎝くらいの厚さの輪切りにする。

2、長ネギを微塵切りにする。

3、豚ばら肉を2㎝幅くらいに切り、軽く塩胡椒を振る。

4、袋に片栗粉と里芋を入れ、衣をしっかり付ける。

5、多めの油を熱したフライパンで、里芋に焼き目を付ける。

6、フライパンの端に里芋を寄せて、空いたスペースで長ネギ、豚ばら肉の順に加え炒める。


7、豚ばら肉に火が通ったら、調味料を加え煮からめる。

8、青柚子の皮を散らす。白胡麻や七味唐辛子でも。

 

 

片栗粉を付けることで、味がよく絡み、生姜とネギの香ばしさが、食欲そそる味わいに。皆さんはどんな里芋料理が好きですか?煮っころがし、豚汁、コロッケ、グラタン…様々なお料理で旬の味覚を楽しみたいですね。今日もご覧いただき、ありがとうございました。

 

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