普洱茶と苺の春巻

2024.02.10
大久保香織

連載:一茶一菓子
クラシライター:大久保香織さんより、お茶が主役になるようなお菓子とともに、ひっそり行っているメディテーションタイムをお届けします。

あっという間に1月が終わり、2月も中頃。なんて寒いのでしょうか。
そんな日は、温まるお茶時間にしたいので、普洱茶を飲むことにする。
発酵度の高い普洱茶は、身体を温める性質があるといわれています。

お茶のお供は、苺の春巻。「早く春よ来い」と唱えながら。

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私、ここ数年簡単な春巻きにハマっているんです。
大変な餡を作ることなく、季節によって旬の果物や野菜や魚を巻いた春巻。
今回は、苺とスライス餅の春巻に、シナモンパウダーをまぶします。

 

分量 [2本分]

春巻の皮 2枚
苺    4粒
スライス餅 2枚
揚げ油   適量
薄力粉   小さじ1
シナモンパウダー 少々



作り方

・苺は半分に、スライス餅は細く切り、春巻の皮に乗せ、くるくると巻く
・水溶き薄力粉で巻き終わりを止めたら、170°の油でじっくり揚げる
・最後にシナモンパウダーをふって完成

 


何故、苺の春巻きに普洱茶なのか。普洱茶って、漢方みたいに苦くて不味いわけではないんです。丁寧に作られた熟成普洱茶は、紅茶のように華やかでフルーティー。苺にもシナモンにも合います。油を流してくれるので、揚げ物との食べ合わせも良いです。


春巻の準備ができたら、お茶を入れ始めます。
宝瓶か茶壺と悩み、今回は茶壺を選択。
お茶の種類に関わらず美味しく淹れやすい万能な宝瓶か、熱々で濃厚に淹れられる茶壺かは、毎回の悩みどころです。

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アルコールランプの火でお湯が沸騰したら、砕いた普洱餅茶を茶壺に入れます。熱湯を注ぐと、立ち上る蒸気から華やかな香りが漂い、食欲を刺激してくれます。
お茶と春巻を交互に食べていくと、発酵による濃厚な普洱茶の風味と苺のフレッシュな甘酸っぱさの対比で手が止まらない。


中国茶の小さな茶器は、お茶を濃くしたり薄くしたりと、調整に優れていて、濃くしたければ長く、薄いならさっと出して、都度好みを反映させていきます。変化していく味わいに心を寄せていると、外の寒さのこともさっきまで悩んでいた小さなモヤモヤも知らぬ間に吹き飛んで、お茶のことだけを考えている自分になります。

これが私の生活に欠かせない、大切な2月のお茶時間です。

 

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