大学を出て仕事に着いた時に、錫とじっくり向き合う機会があり、金属の中でも錫だけが持つ色味やモノ自体の’やさしさ’を感じていました。
銀色金属のなかでも、光の具合は、0から10まで白と黒の間があるとしたら、錫は3~7のグレー。
色味が極端ではない、柔らかさや優しさを感じるんです。
錫は鉱物で、手元に来る時はインゴット(金ののべ棒状)です。
それを溶かして板に作り替えて加工しています。
そこから模様板を作ってカタチにしていきます。
錫は実はコンロの火力で溶けます。
自分で溶かすことで切れ端の部分も再生できるのは、助かっているところです。