[作家]伴 哲生

【伴 哲生】きなり長方皿
¥8,800
【伴 哲生】きなり豆皿
¥3,850
【伴 哲生】9φ豆皿 (黒)
¥8,800
【伴 哲生】9φ 豆皿
¥4,400
【伴 哲生】16φ丸皿 (黒)
¥9,900

金属のなかでも、柔らかさや優しさを感じる素材、“錫(すず)”。
ゆらぎや擦れ、素材の魅力を自然のままに生かした作品を手がける、伴 哲生さんのバックグラウンドとは。

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01

錫と出会い、作品になるまで

大学を出て仕事に着いた時に、錫とじっくり向き合う機会があり、金属の中でも錫だけが持つ色味やモノ自体の’やさしさ’を感じていました。

銀色金属のなかでも、光の具合は、0から10まで白と黒の間があるとしたら、錫は3~7のグレー。
色味が極端ではない、柔らかさや優しさを感じるんです。

錫は鉱物で、手元に来る時はインゴット(金ののべ棒状)です。
それを溶かして板に作り替えて加工しています。
そこから模様板を作ってカタチにしていきます。

錫は実はコンロの火力で溶けます。
自分で溶かすことで切れ端の部分も再生できるのは、助かっているところです。

02

ゆらぎに着眼する作品作り

いわゆる金属の工芸は製作方法上、しっかり設計して進めていかなければいけないジャンルかと思います。
個人で製作していると言うこともあり、別の方法で見せることもできるのではないかと思い、作家活動を始めました。

私の作品はぐい飲みや花器なども、金属っぽさを意識した「まっすぐ!びしっと!」ではなく、一人で作っていることもありますが、自然にできたゆらぎや擦れも積極的に取り入れています。

そこが錫に仕事の可能性を感じる部分であり、経年変化や緩さを嫌がらないところが錫にはあるとおもいます。

03

素材の魅力を生かす

木工でいう木目、ガラスの透明には憧れがあります。笑

今はまじめに錫一本ですが、作品作りにはこれまで見てきた陶器の手び練りなどを参考にしたりします。
陶器は金属に比べていろんなことができます。

色味がなく厚さや模様の落差をつけるのが難しい金属は、自然の力を借りられる範囲も狭いです。
その水や火の力を借りられない部分で、何ができるのかと言うことを常に考えながら製作しています。

仕事を続けている中で徐々に金属加工のきっちりしないといけないという部分をぬきながら、金属で出てくる新しい表情を面白さとして見つけて取り入れていくようにしています。

あまり錆びる、と言うことがない錫の花器は花持ちがよく、
高い熱伝導性かあるぐい飲みなどは、お酒を飲みやすくしてくれる効果もあります。

日本では、金属の食器が生活のなかにある環境は、あまりないかと思うのですが、古くから使われている歴史はあるので、実は馴染み安い素材でもあると思っています。

04

伴 哲生(@tetuoban

1982年 堺生まれ

大阪芸術大学で金属工芸を、学ぶ

2018年奈良県生駒市に工房を構える

現在

【伴 哲生】きなり長方皿
¥8,800
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