僕は岡山県岡山市で生まれ育ち今もこの土地で制作をしています。
岡山県は備前焼に代表される工芸が盛んな土地です。
必ず一家にひとつは備前焼があります。
そんな土地柄が関係してか親戚のおじさんも備前焼作家でした。
僕が高校一年生の時にそのおじさんが突然僕を訪ねてきました。
「直樹くん、備前焼をやらんか?」
そこから僕の人生は急に焼き物中心に進んでいくことになります。
大学の進学先を陶芸家を多く輩出していた地元の大学に決め、卒業後は陶芸家になることを目指したのです。
大学を留年しかけましたがなんやかんやでなんとか卒業し思い描いていた陶芸家の道へ。
ですが初めに誘ってくれたおじさんと同じ備前焼ではなく、大学で出会った「磁器」の方へと自然と進んでいきました。