[作家]たかせりこ

《追伸 作品を入れた箱の中に、工房前で拾った松ぼっくりを入れています。もし、お客様が作品を購入してくださったなら、この松ぼっくりも作品と共に同梱していただけないでしょうか?》

この一言で、たかせさんのお人柄がお分かりいただけるのではないでしょうか。
広島のご出身で、結婚を機に高知で暮らすように。器を作り始めた経緯とは。

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器好きだった私が、一番好きな焼き物

私が陶芸を始めたのは20年前。器好きだった私が一番好きな焼き物は、朝鮮半島から伝わった技法の1つ三島手の器でした。その三島手に憧れて、友人の誘いで陶芸教室に通い始めました。
1年後には自宅にロクロを購入し、独学で三島手を勉強。今から11年前に独立。

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“考える村”での作陶

高知県の東部の標高250mの山に小さな工房を持ちました。ここは、“考える村”という別荘地で、中古の別荘を購入し敷地に工房を作りました。眼下は太平洋一望で、山ツツジが群生していて自然豊かな場所です。工房のまわりは野鳥やリスなどの動物が暮らしています。夜中はフクロウの声も聞こえてきます。

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三島手の象嵌技法

今でも一番好きで一番得意とする器は三島手です。その三島手の象嵌の技法を自分なりに応用して、象嵌部分にカラフルな彩色を施す個性的な器も作るようになりました。それが、今回販売になる白マットのキューブ柄です。茶亭たかせ(※)でも、自分の作ったカップでお客様に飲み物を提供していますが、このカップが一番人気です。

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工房から見えるオンツツジ

4月には工房を取り囲むように、自生のオンツツジが咲き誇ります。ハッとするような朱色に染まります。

作陶中も、暫し手を止めてしまう程の可憐さです。花に見惚れていると、今度は木々の間から山雀(ヤマガラ)が飛来し、可愛らしい姿にまた見惚れてしまいます。

そんな豊かな自然の中で作陶しています。

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表情が豊かになる工夫

白土、赤土、黒土も唐津や信楽 地方の色んな土も試していますが、今回の作品は白土に黒御影を混ぜています。
象嵌した部分の周りが、白ではなく黒っぽくなる様に、そして白マットの色がべったり白ばかりではなく、濃淡が微妙に出てる方が表情が豊かになるかな、と思っています。

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たかせりこ(@rikotakase

1958年 広島出身

2011年 工房 「狸狐庵窯」開業
2022年 茶亭たかせ&器Gallery茶々 開店

茶亭たかせ・・・日本庭園が素敵な古民家で作家たかせりこさんがおもてなしする金曜土曜限定の茶亭。ご自身の作品と作家さんの器のギャラリー器Gallery茶々も。

【たかせりこ】白マットキューブ柄カップ&ソーサー
¥4,950
【たかせりこ】白マットキューブ柄平皿
¥3,300