釉薬は数種類の原料を混ぜ合わせて作りますが、同じ原料を用いても割合が変われば、その表情は大きく変化します。そこに粘土や焼成の要素が加われば、どこまでも広がる宇宙のように思えます。
釉薬の原料の大半は県外から取り寄せて使っていますが、地元で手に入る土石や草木の灰も取り入れながら制作しています。身の回りで手に入る原料を使って、高知の素材ならではの色や質感の釉薬を目標にテストを続け、土石や草木灰の隠れた表情や出会ったことのない色や質感をさぐっています。
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大学卒業後に信楽焼の窯元へ就職し、勉強するうちにいつかは地元の高知で採れる原料で焼き物を焼きたいと
2008年に帰郷し活動されている久川創さんのバックグラウンド。
01
土味よりも釉薬が主体です。
釉薬は数種類の原料を混ぜ合わせて作りますが、同じ原料を用いても割合が変われば、その表情は大きく変化します。そこに粘土や焼成の要素が加われば、どこまでも広がる宇宙のように思えます。
釉薬の原料の大半は県外から取り寄せて使っていますが、地元で手に入る土石や草木の灰も取り入れながら制作しています。身の回りで手に入る原料を使って、高知の素材ならではの色や質感の釉薬を目標にテストを続け、土石や草木灰の隠れた表情や出会ったことのない色や質感をさぐっています。
02
日々食卓に登場するようなうつわであってほしい
釉薬だけでなく、持ち運びしやすいように形や重さにもこだわって製作しています。
ある作家のコーヒーカップを手に取った時、その持ちやすさに感動したことがあります。以来、ハンドル付きのカップを作るのが楽しくなり、いろいろなカップを作ってきました。
一度持てば手を離したくなくなるようなカップ。そんな理想のカップを目指して作り続けます。
03
高知で採れる原料で焼き物を焼きたい
焼き物を勉強する中で、焼き物に使えない土石(鉱物)はない、ということを知りました。それを知ったとき、いつか高知へ帰って高知で採れる原料で焼き物を焼きたい、という気持ちが芽生えました。
高知へ帰ってきたものの、山や川で採れる粘土は可塑性や耐火性に乏しいうえに安定的な確保が難しく、胎土(形を作る粘土)に不向きなものがほとんどでなかなか実現しません。
そこで、釉薬の原料として使うことを考えました。釉薬原料になる土石や草木灰は手に入ります。天然鉱物を含む土石や、木や草を燃やして得られる灰は個性的で、それぞれ発色が異なります。いろいろな土石や草木灰を試して高知の素材ならではうつわを焼くためにテストを繰り返して色や質感を探っています。
04
2004年 大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業
2004年 信楽焼 (株)丸九製陶所入社
2008年 地元高知へ帰る
2010年 内原野焼 (株)陽和工房入社
2017年 南国市にて独立