優しい灯り、蜜蝋のディッピングキャンドル
連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ
日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さんより、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。
小雪を迎え、庭の植物もがらりと雰囲気を変えました。
寒さに弱い草たちは小さくなって、落葉樹は葉を落として、枝だけのモノトーンになります。
青さがさらにくっきりした針葉樹と、紅葉の進んだ草と木々に囲まれて、すがすがしい気分です。
春に庭の水槽にやってきた、かわいいメダカたちの冬越しが、無事に叶うといいなと思います。
生き物たちのひとやすみ、人間も寒さに負けないように体を動かしたり、日に当たって過ごしていきたいです。
さて、去年の12月のクラシコサエルの記事では、「灯りを楽しむキャンドル作り」と題して書かせていただきました。
ここではおなじみのパラフィンのろうそくを砕いて、クレヨンと一緒に溶かしてカラフルなキャンドルの作り方についてご紹介しました。
その後、キャンドル作りの楽しみを見つけた私は、蜜蝋を使ったキャンドル、それもディッピングという方法で作れないかと思い立ちました。
蜜蝋は、蜂蜜を取ったあとの蜂の巣を熱で溶かして作ります。
自宅では、蜜蝋を使って保湿クリームを作ったり、木製品用のワックスを作ったり、蜜蝋ラップを作ったり、本当に様々な用途に大活躍しています。
ディッピングとは、鍋に溶かした蝋に、芯を何度も浸しては、乾かしを繰り返し、徐々に太らせていくキャンドルの作り方です。
私の憧れのガーデナーであり、絵本作家であり、生き方の大先輩でもある、ターシャ・テューダーさんがされているのを、よく眺めている写真集で知っていました。
彼女は養蜂もしていたことがあって、蜂蜜の恩恵を受けた後の、蜂の巣から蜜蝋を作ることもあったそうです。
そして毎年一年分の蜜蝋キャンドルを大きな鍋で作っていたそう。
農的で美しい風景だなと憧れます。
私は東京の端っこ、国分寺市の住宅地に住んでいるので、養蜂をすることは叶いませんが、購入した蜜蝋でやってみることにしました。
作りながら、甘い香り、蜜蝋の質感と徐々に育っていくようなキャンドル作りの時間に、すっかり魅了されてしまいます。
そして、灯した時の優しい灯りと香りに、とても穏やかな気持ちになります。
いつまでも灯していたい、そんなキャンドルです。
作り方をご紹介します。
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細いキャンドルにすれば、お誕生日ケーキに似合うキャンドルになります。
太くすれば、灯りをじっくりと楽しむことができます。
私はこの蜜蝋キャンドルに似合う、丸太のキャンドルスタンドを作って楽しんでいます。
12月、クリスマス前のこの季節は、あたたかな火を囲んでキャンドルを作るのにはぴったりです。
忙しい日々の合間に、自分へのご褒美時間に、家族とのひと時に、蜜蝋キャンドルを灯してみてはいかがでしょうか。
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