身近な自然素材で作る、クリスマスリース

2023.11.05
真鍋 百萌

連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ
日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さんより、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。

お花屋さんの豪華な材料も魅力的だけれど、足元の植物たちが宝物になる、そう気が付いたのは、リースを作り始めたことがきっかけでした。

秋が深まって、自然の中で過ごすのが気持ちの良い季節の楽しみは、リース作りです。

この季節は、公園で拾える木の実や松ぼっくり、枯れ始めの草木の造形が面白くて、それらをくるくる束ねて輪にするだけなのですが、これが面白いのです。



束ねている間も、部屋に飾った後も、森の中のような香り、室内にいても外の気配を感じることができて心地よいです。

いつもの道路の脇で、河原で、子供と遊びに行った公園で、出会った自然の素材、ベランダや庭で育った素材をリースやスワッグにします。

こんな場所にこんな植物が生えている、とか、植物がドライになる過程でどんな風に変わっていくのか、とか、ドライにするのに向いている草木が分かったり。
毎年発見があります。

作り始めたころは、ワイヤーやグルーガンで素材を留めて作っていましたが、楽しんだ後にどうしてもゴミが出てしまいます。

せっかく見つけた自然素材で作るのだから、土に還したい。

そう思ってからは、細い麻ひもだけ留めることにしました。


作っている間は、猫にご用心!


たくさん飾ってよく乾いたリースの草木は、麻紐をほどいてそのまま庭に蒔くと、霜よけになり、その後は栄養になり、ふかふかの土になります。

植物の恵みをいただいて、楽しませてもらった後は、お返しする。

蒔いた木の実が新しい芽を出すこともあって、そんな時は贈り物をもらったように嬉しいです。

ラムズイヤーとススキ、風草などふわふわ白系のリース。
シャリンバイや錆びた銅色のシランの葉で作る、黒系のリース。
庭のユーカリやミモザ、シラカシの葉でグリーン系のリース。



たくさん作りますが、必ず作るのは野いばらの赤い実と針葉樹の枝を入れて作る、赤と緑の対比のクリスマスリースです。

これはダイニングテーブルから一番よく見える壁に掛けます。

真ん中にキャンドルを立てて、ゆらゆらする植物のシルエットを楽しむのもいいものです。
11月と12月のクラシコサエルの合言葉は、#ぬくもりを包む日
忙しい日々の合間に、こんなぬくもりの時間を、自分のために包むのもいいかもしれません。



今年のクリスマスのリースはどんな風に作ってどんな風に飾ろうか、今日も足元の木の実や草木を眺めながら歩いています。


 

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