灯りを楽しむキャンドル作り

2023.12.03
真鍋 百萌

連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ
日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さんより、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。

庭の萩が黄色く黄葉して、万両の実が赤く色づいてきました。
毎年藍染めをするために、種を継いでプランターで育てている藍は、この時期そろそろ種の収穫です。
ところが、藍の種を狙っているのは私だけではありません。
庭にやってくるネズミの大好物でもあるのです。
気付くと茎の先の種がたくさん付いているところが、切り取ったように無くなっています。
しかも、まだ若い種には見向きもせず、しっかり熟していよいよ収穫という種を狙っているのです。
本当に賢い。
今年も私とネズミ、どちらが多く採れるか競争です。


日が短くなってきたので、夕方の一息タイムにキャンドルの火を灯しながらコーヒーを淹れたり、リースを編んだりするのが、最近の楽しみです。
去年、アトリエの子供たちとキャンドルを作ったのがとても楽しかったので、こちらでご紹介させてください。
クレヨンで色付けした、カラフルなろうのチップが、ベースのろうから透けて見えて、とても綺麗です。
ベースのろうは、白いままだとより透けやすく、ほんのり色を付けても、幻想的な灯りです。
木の端材と枝、アルミ板で、キャンドルスタンドも作りました。

 

手作りキャンドルの作り方

材料
・ろうそく(お仏壇用など何でも)
・油性クレヨン

道具
・ステンレスボウル大
・ステンレスボウル小
・割りばし
・紙コップ

作り方

1,まずはろうのチップを作ります。ステンレスボウル大に水を張って、ステンレスボウル小にろうそくを入れ、大の中に小を入れ、二重にして湯煎にかけます。
  小ボウルにろうそくが入らない場合は、ろうそくを折ります。
  この時中の芯まで切れないように気を付けてくださいね。

2,ろうは沸点が低いので、割とすぐに溶け始めます。
  溶けたら中の芯を割りばしで取り出して、なるべくまっすぐにして乾かしておきます。

3,溶けたろうに、クレヨンをカッターで削って入れます。
  割りばしで混ぜて、好みの色にします。
  混色もできます。

4,アルミカップに流しいれて冷まします。
  固まったら指で割り、ろうのチップの出来上がり。


5,紙コップの底に穴を空けて芯を通しておきます。
  芯が紙コップの真ん中に来るように指で押さえたまま、ろうのチップを入れます。

6,ベースのろうを作ります。もう一度ろうを湯煎で溶かし、熱いうちに、先ほどチップを入れておいた紙コップへ流し込みます。
  冷めてろうが固まったら、紙コップを破いてキャンドルを取り出します。
  長すぎる芯は、はさみで切り、出来上がり。
  灯すときは、金属や陶器の皿などの上で灯してください。

 


アトリエの子供たちが作ったキャンドルです。
芯はできればもう少し中心を通った方がいいですが、これでも大丈夫。

12月は空気が澄んで、木も草も徐々にモノトーンへ向かう景色が、大好きな季節です。
11月に続いて今月のクラシコサエル合言葉は#ぬくもりを包む日 ですね。
たくさん作れたら、大切な方へ、灯りのプレゼントもいいなと思います。
キャンドルを灯して過ごす時間が、じんわりと心を温めてくれます。

 

 



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