経年変化を愉しむ、ものとの暮らし|金継ぎや木の道具のお手入れで愛用品を大切にする

2025.01.24
りえ

連載:暮らし日和
クラシライター:りえさんのお家の「心地よい」を求めた暮らし、暮らしの道具や家じかんのあれこれをお届けします。

大切に使っているものや思い出が詰まっているものが、壊れてしまうととても悲しい気持ちになりますよね。私はおっちょこちょいな性格で落としたり倒したりぶつけたりすることが多いです。器に対しては特に注意して扱っているつもりでもカチャカチャと洗い物をしている中で、「やっちまった~」と後悔したことが幾度となくあります。

✔︎ お気に入りの器を修復する金継ぎの魅力

それがお気に入りの陶器だったり人数分ちょうどしかない器だったりすると、もうがっかり。そんな私でしたが、今は「金継ぎ」に出合って欠けてしまったり割れしまった器を修復して使っています。初心者向けの道具が入っているセットを購入。

へら、マドラー、串、それぞれ修復の工程に必要な材料が入っていました。

接着剤で割れた破片をくっつけ、うるしや金を専用の液体に混ぜながら割れ目をコーティングしていきます。

金継ぎ部分を改めて見てみると特別なお化粧をしてもらったかのような特別感があるように見えます。

娘3人の取り分け皿は一枚だけ金継ぎしてあるのですが、そのお皿を使う末っ子が一言。
「金継ぎしてあるお皿きれい。」と。

子どもの目にも、このおめかしが光って見えてるのだろうなと思うと器への愛着も倍増します。

形あるものとしては、今後どうしても使えなくなる日が来るかもしれません。でも、できることなら育てていくという感覚で長く付き合っていけるものを増やしていけたら幸せだなと思うんです。

金継ぎは器づかいをさらに楽しくさせてくれ、器への愛着も深くなったように思います。
私が持っているキットはあくまでも初心者用の簡易的な金継ぎです。
地方住まいではなかなか難しいけれど、いつか時間をかけて金継ぎを習ってみたいなぁ…と目標ができました。

✔︎ 木製カトラリーや鍋の取っ手を育てるお手入れ方法

また、木のカトラリーや木の取っ手がついている雪平鍋も、同じように経年変化を楽しんで使っていきたいものだと思っています。

無塗装な木の道具はお手入れをしていくとしっとりと濃い色に育っていきます。私はオリーブ油を塗っていて、最初は淡くてパリッとしている色合いが少しずつ丸みを帯びてしっとり艶めいていくんです。目に見える変化がうれしい時間です。

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《愛用品のお手入れの方法》/ かご / 木製品ニット

だいぶ時間が経ってしまい白くパサついていた木肌がつやつやになりました。

時間が経つと変化していくのは人間も同じですね。自分の体も労わりつつ、ものの変わり方も楽しんで付き合っていけたら幸せだなと思っています。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。

 

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