熊竹蘭のおはなし〜月桃との違いと見分け方〜

公開日:2026.06.14
nijisuzume

連載:シチシチムジクイ 島の暮らし
西表島在住のクラシライター:nijisuzumeさん(Instagram)より、自然の移り変わりや植物のサイクルに合わせたものづくり〈シチシチムジクイ〉をお届けします。

梅雨の時期に、雨に濡れながら花開く月桃の花。そんな月桃とよく似た見た目や香りであるにも関わらず、月桃に隠れて、まだまだ影を潜めているのが熊竹蘭(クマタケラン)だと思っています。そんな熊竹蘭も今がちょうど花盛りです。

あわせて読みたい

場合によっては月桃と間違われることも多い熊竹蘭。
そんな熊竹蘭なのですが、月桃と熊竹蘭がともに花開く今の時期に限っては、見分けることができます

✔︎ 熊竹蘭と月桃を花で見分ける

熊竹蘭と月桃の大きな違いは、花の形状です。
月桃は、花の蕾の房がその重みによって下がり、まるで葡萄のように、まん丸くて大きな蕾が垂れ下がっています。

月桃の花の蕾

対する熊竹蘭の花の蕾は、月桃のように大きくはなく、白く細長く小さめです。蕾が小さくて軽く、花房全体の重みが少ないため、花は月桃のようには下に垂れ下がらず、上や横の方を向いて咲きます。

熊竹蘭の花の蕾

✔︎ 熊竹蘭と月桃を葉で見分ける

月桃と熊竹蘭の両方が同時に目の前にある状態でないと、少々難易度は高いですが、葉で見分けることもできます。

月桃の葉は細長く、葉先がスッと尖っています。熊竹蘭と比べて月桃の葉はパキッと硬い印象です。そして、葉を揉むと爽やかで甘い月桃の香りがします。

月桃の葉

熊竹蘭の葉は、月桃よりずっと大きくて幅も広いです。葉は厚みがある割には柔らかさがあり、葉の表面はツルツルと光沢がある印象です。香りは、月桃と比べると弱めです。

熊竹蘭の葉

ちなみに近所のおばあは、熊竹蘭のことを月桃のメス、月桃のことを月桃のオスと呼び、「ムーチーを作る時は月桃のメス(熊竹蘭)の方が、葉が大きくて柔らかいので包みやすくて良い」と話していました。

あわせて読みたい

月桃と似ているようで違い、違うようでどこか似ている熊竹蘭。よくよく見つめてみることで、その個性が見えてきます。そして、知ることでぐっと身近な存在になります。月桃の陰に隠れがちな熊竹蘭ですが、その魅力は決して引けを取りません。月桃の隣で静かに咲く熊竹蘭にも、そっと目を留めてみてください。

【365】 完全天日塩

太陽と職人の力の結晶

6月の読みもの

6月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食材を味わうレシピ、7月を迎える準備にまつわる記事をお楽しみください。

≪ 5月一覧7月 ≫



\ WEEKLY RANKING /

今週の人気商品