蓼藍の生葉染めで、青をいただく〜畑で育てた蓼藍で楽しむ夏の藍染め〜

更新日:2026.08.02 | 公開日:2026.08.02
真鍋 百萌

連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ
日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。

 先日、沖縄の離島へ旅をしてきました。
海の群青や、緑青色、空の浅黄色、植物や山の草緑。
青だけで作るパレットがいっぱいになりそうな旅でした。
山梨の畑で育った蓼藍で染めたばかりの、空色の服も一緒に。

山梨の畑で育った蓼藍で染めたばかりの空色の服

✔︎ 畑で育てた蓼藍と、一年目の夏

 山梨に移住して8月でちょうど一年になります。
移住する前は、うまくやっていけるのか、心配なこともありました。
でも思い切って飛び込んでみた結果、土に近い暮らしの心地よさを、日々感じています。
私にとって、家のすぐ裏の広い畑を借りられたのも、大きな変化のひとつでした。
日々の食卓に上る野菜作りもさることながら、それと同じくらい、暮らしの布を染めるための植物を育てることができるのが、嬉しいです。

念願の藍畑

この夏は、東京時代にプランターで育てていた蓼藍の種を広い畑に蒔いて、念願の藍畑ができました。
今まではどうしても量が足りず、服を染めるところまでたどり着けなかったのですが、今年は初めて、身に付ける服を、畑で育てた藍から色をいただき、染めることができました。
今回は、そんな蓼藍の生葉染めのことをご紹介します。

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蓼藍の生葉を使った化学建てで、コットンやリネンを染める

蓼藍とは、タデ科イヌタデ属の一年草で、日本では奈良時代から藍染めの原料として、栽培されてきました。
葉には、インディゴという青に染まる成分があります。
植物染めでは、青く染めることのできる植物を総称して藍と呼びます。
その中でも、蓼藍は、夏の暑さでも水だけでぐんぐん伸びる育てやすい草なのです。

必要なもの

・蓼藍の葉
・ジューサー
・ネット
・バケツ
・ゴム手袋
・ソーダ灰 
・ハイドロ

※ソーダ灰・ハイドロは藍染め専用の薬品で、染料店などで購入できます。
 取り扱い・廃棄は各商品の表示や自治体のルールに従ってください。

染め方

1. 朝摘みした蓼藍の葉をジューサーにかけ、葉を濾して染液を作る。

蓼藍の葉で染液を作る

2. 染液にソーダ灰とハイドロを加えて還元し、あらかじめ浸しておいた布を20分浸す。

3. 布を空気に触れさせると、黄緑色から青へと変化する。
 水でよくすすぎ、干して完成。

黄緑色から青へと変化する

✔︎ 藍染めならではの、青へと変化する美しさ

 藍染めが他の植物染めと違うのが、還元して色を布に移し、空気に触れさせて、青く変化させるというところ。
染液の中で黄緑色だった布が、徐々に発光したような青になっていきます。
水で洗うと、さらに青が深くなり。
この工程は、何度やっても神秘的で見入ってしまい、あれもこれもと布や服を引っ張り出してきて染め続け、気付くと深夜2時。
布によっても、染める回数や時間によっても、同じではない、たくさんの青が染まりました。
大人になってもわくわくして眠れないことがあるなんて、自分でもびっくりしてしまうほどです。

藍染は、空気に触れさせて、青く変化させる

 藍染めをしていると、目に見えるもの、内包するもの、消えていくもの、現れるもの、どれかひとつでもないし、移ろっていくことは自然なのだと感じます。
そして、そんなふうにして染まった植物の青を取り入れるのは、心地よく、涼やかな気持ちになります。

藍染めをしたコットンやリネン

今年は、薬品を使う化学建てという方法で染めましたが、次にやってみたいのは発酵建てです。
薬品が無い時代、藍の発酵するパワーで、古くから染められている方法です。
一歩ずつ、藍と仲良くなっていけたらいいなと思っています。

コットンリネンのエプロン

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