手作りおせちの段取りとスケジュール〜年末を慌てず迎えるための我が家の進め方〜
連載:くらしつづり
インスタグラムでは日々のお弁当を紹介されているクラシライター:おべんとうつづりさん(@obentotsuduri)より、ここでしか見られない「くらし」 のひとこまをお届けします。
かれこれ四半世紀以上、おせち料理を作り続けていますが、一年に一度しか作らないものも多いので、失敗したことを忘れ、次の年にまた同じことをしてしまうことも。
おせち料理は豪華なお祝い膳というだけではなく、歳神さまへのお供えものとしての意味合いもあり、本来はさまざまな願いを込めて丁寧に作られるべきものです。
でも年の瀬は忙しい。我が家の短期決戦のおせち作りについては以前お伝えしましたが、今回はその具体的な段取りとスケジュールを、残してきた私だけのメモと一緒にご紹介したいと思います。
12月初旬~
< 下準備 >
食材集めを始めます。
ふるさと納税などでの取り寄せも利用したり、乾物や日持ちのするものから少しずつ買い揃えていくようにしています。
黒豆に使う重曹、栗きんとんに使うくちなしの実などの脇役は忘れがちです。
漏れのないお買い物リストを作っておくことと、作業中に気がついたことは翌年のためにメモで残しておくことが大切と学びました。
12月26日頃
生鮮食品のお買い物。お店にもよりますが、市場がお休みの日は避けて、なるべく新鮮なものを購入。
12月28日夜
黒豆や乾物を水につけてふっくらとなるまでもどします。

12月29日
< 砂糖の多いもの、酢に漬けるものをつくる >
龍飛巻きに使用する生姜の甘酢漬けと数の子の塩抜きを。
黒豆→長い間醤油の入る煮汁で煮ていましたが、最近はデザートにリメイクできるように蜜煮に。
りんご羹→剥いた皮も一緒に煮て色をうつします。
焼き栗きんとん→バーナーで炙って表面を乾燥させます。

田作り→家族のリクエストでナッツ入り
紅白なます→京人参は大根の1割が好み

蕪と菊花の甘酢漬け→博多押しに使用。菊は煮立ったお湯に入れると、くしゃっと小さくなってしまうので注意。

12月30日
< 火をしっかり入れるもの >
伊達巻→フードプロセッサー使用。泡立ってしまうと真ん中のように膨らみ過ぎて失敗するので注意。

松風→けしの実を一部にふるとアクセントになります。扇形に切って鉄扇を刺します。

鴨煮→年越し蕎麦にも使うので多めに。

鮑の煮物→殻は茹でて取っておきます。
牛肉の八幡巻き→牛蒡は太めで人参は細め、つまり2つが同じような太さのものを選ぶと良いです。
お煮しめ→煮しめずに煮汁が残った状態で保存。薄味で十分。

叩きごぼう→カシューナッツ入り
数の子→お出汁に漬けておきます。
12月31日
< 生もの、揚げ物 >
伊勢海老→串を刺して茹でます。ヒゲが取れないように注意。
鯛の龍皮巻き→生姜の甘酢漬けを芯にして巻きます。

博多押し→大きな蕪がない時には大根で。
慈姑の素揚げ→六方むき。芽の部分が取れないように注意。
銀杏の素揚げ→薄皮のまま揚げます。後で松葉に刺して飾りに。

1月1日早朝
< 盛り付け >

元旦早朝、まだ薄暗く静かでひんやりとした空気の中でおせちをお重に詰めていると、不思議と清々しく神聖な気持ちになります。
この時ばかりは家族の幸せと健康を願わずにはいられません。

こうして出来上がったおせちを見ると、幸先の良い1年のスタートが切れたような晴れやかな気分になります。
これも私がおせち作りを続けている理由のひとつなのかもしれません。
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