紙版画を刷る
連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ
日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さんより、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。
過ごしやすかった5月が終わり、いよいよ夏に向かっていく6月です。
このひと月で、うちの小さく静かな庭は劇的に変化していました。
バラ、カモミール、セージ、シラン、ゆずが咲いて、終わり、オルレア、アナベルやアジサイ、萩が咲き始めました。
杏の実も色づいてきています。
ますます緑の勢いが増しています。
6月に入ると、そろそろ気になるのは梅雨入り時期です。
植物にとっては、真夏に備えてしっかりと根を張る大事な季節です。
《梅雨の時期の読みもの》 / 梅雨支度リスト / 水はけのよいからだで梅雨を迎える / 梅雨の時期のお飾り /
私は雨の休日、家事を終わらせたら、家で思い切り手仕事や工作をしています。
保存食を作ったり、アトリエで作るものの試作だったり、自分の興味のあるものを
作ったり描いたり。
私がダイニングテーブルで何か始めると、「何やってるの」とやってくる子供達そして猫たちです。
今回は、紙版画をご紹介します。
紙版画とは、紙を版にして、インクを乗せた版を紙に写す版画です。
様々なやり方があるのですが、私がよくする紙版画は本当に簡単です。
使うのは、化粧紙(片面がつツヤツヤしている厚紙で、お菓子の空き箱や下着を買ったときに付いてくる厚紙)、版画インク、ローラー、バレン、ボールペン。
版画インクは文房具屋さんや百円ショップにあるスタンプ台でも代用できます。
バレンは、段ボールに新聞紙を巻いたものでも代用できます。
版画と言っても、手で刷るので、プレス機もいりません。
だいたい家にあるもので、やりたくなった時にできて、なかなか味わい深い版画ができます。
主催しているゆずの木アトリエでは、大人にも子供にも定番の遊びで、みなさん面白いものを作ります。
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ボールペンで強く描いたところが凹んでインクの色が乗らず、白く抜けます。
ほかにも鉛筆など、ひっかく道具を試してみて下さい。
何度か刷ってみると、うまく刷るコツが掴めてくると思います。
紙版画は、紙ならではの素朴な味わいが感じられます。
刷る度に表情が変わるのも面白いです。
一度作った版は、紙が耐久性が持つまで何度か刷ることができます。
お子さんと一緒にやってみると楽しいですよ。
6月の読みもの6月の食に関すること(レシピ付き記事も)、6月の過ごし方のアイデアや7月の準備などの記事をお楽しみください♪ |