えみ
連載:季(とき)を味わう台所
クラシライター:えみさん(@kuche_foodworks)より、移ろう季節の気配を感じながら、旬の食材を楽しむレシピやアイデアをお届けします。
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冬の柑橘が少しずつ終盤に向かい、台所の空気も、どこか軽やかになってくる頃。
今回は、若葉や山吹色の春らしい食材を使いたくて作ったレシピをご紹介します。
甘さの奥にほろ苦さを含んだ金柑は、寒さの名残を残しながらも、確実に春へ向かっている果実だと感じます。
子供の頃、近所の庭に実った金柑をそのまま食べて美味しかった記憶はあまりありませんが(笑)、大人になって知ったスーパーに並ぶ金柑のなんと美味しいこと…“たまたま”などを食べた時は衝撃でした。
丸ごと食べられる気楽さと、口に入れたときにふっと広がる香りややさしい甘味。
この時期のごちそうですね。
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是非そんな甘みのある美味しい金柑が手に入った時に作っていただきたいレシピです。
そして、合わせたのは、セロリ。
青さのある香りと歯切れの良さは、柑橘の甘みを引き締め、全体を大人っぽい印象にまとめてくれます。
【レシピ】金柑とセロリのマリネ
火を使わず、切って和えるだけ。 調味はオリーブオイルと酢、そして粒マスタード。
そのまま副菜としてはもちろん、蒸し鶏の添えものにしたり、貝柱やタコ、鯛などの淡白なお刺身などを一緒に合わせて、ボリュームアップもおすすめです。
材料
・金柑 8個 ・セロリ 1本(約160g)
〈マリネ液〉 ・オリーブオイル 20cc ・酢 15cc ・粒マスタード 小さじ2 ・塩 小さじ1/4 ・胡椒 少々
※マリネ液は合わせてしっかり混ぜておく。(下記”作る時のポイント”を参考にしてください。) ※粒を潰してあるタイプのマスタードは辛味がつよくなるので量を調節して使ってください。 ※甘みのある金柑であれば、マリネ液はこの分量のまま使えます。甘みが少ない場合は、はちみつや砂糖で調整してみてください。
作り方
1. 金柑はヘタを取り4〜5枚程度の輪切りにして、種を取る。 (意外と種が多いですが、種を取っておくととても食べやすい◎)
2. セロリは筋を取り斜めに薄切り、キレイな葉もあれば彩り用に少し千切りにする。 (薄切りにしますが、筋をきちんと取っておいた方が口当たりが良いです◎ 葉も彩りに使いますが、香りが強めなので加減して使ってくださいね。)
3. 調味料を合わせ、その中にきんかんとセロリを加え和え、30分以上寝かせる。
作る時のポイント
・水分と油分が入るマリネ液やドレッシングはしっかり混ぜて乳化させてください。 私はドレッシングボトルに入れて、シャカシャカ振って手軽に作ります。 透明だった液体が、濁ってとろみが出てくるのが合図。
シャカシャカしっかり振ると右のように
・「マリネ」とは、“漬け込む”という意味なので、最低でも30分くらいは寝かせてみてください。 時間が経つと、じゅわ〜っと金柑から甘味や香りが出てきて全体に馴染み、味がやわらかく落ち着いてきます。
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旬をいただくのは最高のご馳走☻
春の訪れ、季節の移り変わりを、お料理に取り込んでみてください。
作ってみていただけると嬉しいです。
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連載:季(とき)を味わう台所(Instagram)
岡山県在住。美容師を経て大手料理教室で経験を積み、現在は独立して「食」にまつわる活動を行っています。季節の手仕事を大切にしていた祖母の家を引き継ぎ、少人数制の料理教室も主宰。“季(とき)を味わう台所”を通して移ろう季節の気配を感じながら、旬の食材を楽しむレシピやアイデアをお伝えします。