行事食:お月見団子
連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。
空気が澄んで1年で最も月が美しく見える日が、十五夜 (中秋の名月) です。今年は9月17日です。十五夜に欠かせないお月見団子は、地方によって色々なバリエーションがあるのも面白いですね。関東では丸いお団子を積み重ねてお供えします。お団子を作る粉は白玉粉、上新粉、団子粉があります。団子粉で作るお月見団子は適度な弾力と歯切れの良さが特徴です。綺麗に形成することが出来て、1番お供え用に向いていると思います。保水力のある砂糖を10%ほど入れると、固くなりにくくなりますよ。
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今回は三方 (さんぽう) にお団子をのせます。神様へのお供えを載せるための器です。綴じ目のない面を神様、ここではお月様の方にし、綴じ目のある面を手前にします。
敷紙は奉書紙や半紙がなければ、天ぷら用の紙やクッキングシートでも。
さあ、今回は15個重ねていきましょう。1段目に9個 (3×3)、2段目に4個 (2×2)、3段目に2個並べます。
最後の2個は縦に並べます。横に並べると仏事になるので気をつけて下さいね。
お供えものは三方を用いるのが正式なスタイルで、本格的なハレの日のしつらいになりますが、お月見団子はお盆やお皿でも良いとされていますので、気軽に楽しみましょう。
お供えした後には美味しく頂きたいですよね。お供えしたお団子を食すことで、健康や幸福を得ることが出来ると考えられてきました。今回はみたらし団子にしました。
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月を愛でる時間を楽しむ十五夜って、なんて美しい行事なんでしょう!どうぞ、素敵な秋の夜長をお過ごし下さい。今日もご覧頂き、ありがとうございました。
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