季節のお飾り〜十五夜〜
連載:季節と暮らす12か月の飾らない飾り
家が大好きなクラシライター:なこさんの、季節のお飾りと暮らしの雑記をお届けします。
日中はまだまだ暑いですが、朝夕がすこし過ごしやすくなってきましたね。
秋になると空気が澄みわたって、月や星が鮮やかに見えると言われています。
そんな一年の中でもいちばん美しい月夜を楽しむ行事、十五夜のお月見。
平安時代から貴族の間で楽しまれていたお月見の風習は江戸時代に庶民の間に広がり、美しい月を眺めながら、今年の秋の収穫を祈る行事となっていったそうです。
お月見にお供えするものといえば、お月見団子、すすき、秋の穀物のお芋や豆類。
それぞれの謂れは…
【お月見団子】
丸いお団子の意味合いは「家族円満」だとか。
子どもたちがお月見の供物を盗み食いすることを「お月様がお供え物を食べてくれた」として「月見どろぼう」「供物ぬすみ」「月見ぬすみ」などと言って歓迎する風習もあるそうです。
この風習はハロウィンの「トリックオアトリート!」に通ずるところもあって、おもしろいなあと思います。
【ススキ】
秋の七草のひとつでもあるススキ。
鋭い切り口を持つススキには災いからから作物を守り、豊作を願う意味が込められているそうです。
わが家のリビングに飾っている十五夜の手ぬぐいも、大きな月に背の高いススキがすきっと美しく、迫力があって大好きな一枚です。
【秋の穀物】
十五夜の時期は里芋や大豆の収穫時期なので、お供えをして今年の実りに感謝をします。
そのため十五夜を「芋名月」と呼んだりもするそう。
ちなみに旧暦9月の十三夜には栗をお供えするので「栗名月」と言われるそうです。
収穫のお祝いの意味を込めて飾り棚のloviツリーには赤い実を下げて、MOEBEのピンチのポストカードも十五夜らしいものに変えてみました。
もともと旧暦8月15日とされていた十五夜は、今年は9月29日(金)。
これから読みものでクラシライターさんたちがそれぞれに楽しむ十五夜のお月見の様子が見られるかな?と、いまからわくわくしています。
当日はきれいに晴れて、美しい月が眺められますよう。
お天気に左右されないお月見飾りをいまから探すのも、良いかもしれません♫
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