はぎれあそび -こどもの日-

2024.04.16
kae

連載:ファブリック考
布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさんより、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。

わたしがいま住んでいるこちらマレーシアでは、イスラム教の断食期間であるラマダン明けをお祝いするハリラヤの連休が明けて、やっと通常運転に戻りつつあります。四季のないマレーシアでは、こういった国民の祝日や宗教のお祝いごとで季節感を感じるようになりました。
4月も中旬、新生活も落ち着いてきたところでゴールデンウィークが待っていますね。みなさまいかがお過ごしですか?

今回は3月のひな祭りに続く、こどもの日にちなんだ はぎれあそび をご紹介します。

カルトナージュの技法を使って、小さな鯉のぼりのカードを作ってみませんか?
カルトナージュは、厚紙に布を貼って箱やトレーなどを作るフランスの伝統工芸です。今日はハガキや無地のカードを土台として製作しますので、余っている年賀ハガキなども活用できます。

 


【作り方】カルトナージュの鯉のぼりカード

用意するもの

[道具]
・アイロン
・定規
・鉛筆
・筆
・絵皿(紙コップなどでも◎)
・布用ハサミやカッター
・紙用ハサミ
・木工用ボンド

[材料]
・ハガキ* 2枚
・はぎれ (ハガキより一回り大きいものを含む4種類ほど)

*書き損じたハガキの場合は、何も書かれていない白い部分を使ったり、書いてある部分が透けない布を選ぶなど工夫してみてくださいね。



作り方

①生地にアイロンをかける

②ハガキに鯉のぼりのシルエットを描き(サイズは画像参照、数字はcmです)、3枚分切り取っておく。

③ボンドを少量の水で溶く

よく混ぜて、お皿の上で線を引いたら少しずつ戻ってくるくらいのかたさにします。水っぽすぎるとくっつかなくなってしまうので、少しずつ様子をみながら。

④紙に水溶きボンドを塗り、布を貼る

まずは土台となるハガキから。
しっかり上から押さえて圧着します。

鯉のぼり3枚分も、同様に貼り付けます。

⑤余分な布を切る

ハガキは周りを1cm残し、鯉のぼりは5mm残して切ります。

全ての角を3-4mm残して落とします。

鯉のぼりの尾びれの部分は、ギリギリまで切り込みを入れます。

⑥生地端を貼る

まずは角から。布部分に水溶きボンドを塗って貼ります。全ての角を先に貼ってしまいましょう。

角が貼れたら4辺を貼ります。布に水溶きボンドを塗ったら、内側にやや引っ張るようにして、外から内へ指を擦るように圧着していくと綺麗に貼れます。

鯉のぼりも同様に角から貼ります。

布を貼ると、ボンドの水分で紙が反り返ってくるので、本に挟んだり重石を乗せるなどして乾くのを待ちます。

⑦土台のハガキの布面に鯉のぼりを貼る

鯉のぼりの裏側に水溶きボンドを塗って貼ります。このとき、定規を当てながら位置を確認し、等間隔で並べていきましょう。
この後も紙が反り返ってくることがあるので、重石を置いてしっかりくっつくまで待ちます。

⑧仕上げに目のパーツとウロコのデコレーション

目は、キョロキョロ目玉が動くパーツを、ウロコにはラインストーンシールを貼ってみました。
アクリル絵の具で手描きしたり、スパンコールやビーズなど自分好みに可愛くデコレーションしてみてください。

⑨額に入れて、完成!

動く目やラインストーンなど立体的なパーツを使用しているので、額に入れるときはガラス板を外しています。
 

 

もっとたくさん作ったり、大きなサイズにしてみたり、アレンジも無限大。
子どもたちと一緒にデコレーションを楽しみながら、ぜひ次の週末にでも作ってみてくださいね。

 

4月の読みもの

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