旬の食材:山菜 アマドコロ

2024.04.10
平本 麻美

連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。

桜の便りが次々と聞かれるようになりました。今年も春の訪れを感じさせる大好きな山菜を、少しずつご紹介出来たらいいなと思っています。3月は蕗のとう行者にんにくについて書きました。今年3本目は山のアスパラガスと呼ばれているアマドコロをご紹介しますね。

アマドコロの花をご存じの方も多くいらっしゃると思います。よく鳴子百合と混同される山野草です。スズランのように下向きの白い小花を咲かせます。茶花としても使われるので、実家の庭にも植えてあるのですが、山菜として食用出来ることを知ったのは、ほんの数年前のことでした。


先日、山形県の天然物のアマドコロに出会うことが出来ました。アマドコロの根元はポクポクとした食感と甘みがあり、アスパラガスにも似た風味を持っています。穂先はほろ苦いのですが、クセはありません。

先ずは天麩羅にして味わいました。お蕎麦と一緒に頂く山菜の天麩羅は、山菜好きにはたまりません。


今回はアマドコロの下拵えと共に、旬の柑橘、甘夏と和えた、春らしい色合いのサラダをご紹介します。

 


山菜アマドコロと甘夏の春サラダ


材料

・アマドコロ 50g
・甘夏 1/2個
・カマンベールチーズ 50g
・オリーブオイル 大2
・白ワインビネガー 小1
・塩 2つまみ 小さじ⅓
・黒胡椒 お好みで


作り方

1、甘夏は天地を落として皮を剥き、薄皮を剥いて食べやすい大きさにほぐしておく。


2、アマドコロはハカマが付いていれば取り、洗って土を落とす。
(少し繊維質なハカマは、微塵切りにしてお味噌汁などに加えると良いですよ。天麩羅や炒め物に使う場合は取らなくても、気になりません。)


3、塩(分量外)を入れた熱湯で、アマドコロを1分ほどサッと茹で水に晒し、水気を切ったら3cmほどの長さに切る。


(アマドコロは茹でると鮮やかな色に変わるので、そのタイミングを逃さぬよう。茹で過ぎには気をつけましょう。)

4、ボウルにオリーブオイル、白ワインビネガー、塩を入れ混ぜ、アマドコロと甘夏を和える。

5、器に盛り付け、チーズをちぎって散らし、お好みで黒胡椒を振りかける。

 

 

そうなんです!山菜によくあるアク抜きは不要です。手軽に使えますね。

今が旬の蛍烏賊との相性も抜群です。アマドコロのほのかな苦味が、蛍烏賊のミソや酢味噌とよく合います。


季節を問わずに、何でも手に入る便利な世の中ですが、今しか手に入らない自然の恵みが食卓に並ぶ楽しさは格別ですね!

春の苦味は美容効果も高いそうですよ。見かけたら是非、挑戦してみて下さい。次は何の山菜に出会えるかな〜。調理例と共にまたご紹介できることを楽しみにしています♪

今日もご覧頂きありがとうございました。

 

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