地球にも自分にも優しく。ミートフリーマンデーのお弁当

2024.03.11
tome

連載:旬を楽しむお弁当
クラシライター:tomeさんより、旬のものをおいしく、楽しく、簡単に作れるようなお弁当のレシピや漢方の視点をお届けします。


Meat Free Monday(ミートフリーマンデー)」という言葉を聞いたことがありますか?
読んで字のごとく「月曜日はお肉を食べない日(週一ベジ)」。
ビートルズのポールマッカートニーさんが2009年にイギリスで始めた取り組みなのですが、週に1度だけでも肉を控える生活をすると、1年間でかなりの量の温室効果ガスを削減できることから世界中に広まっています。
なぜ【肉=温室効果ガス】なのか?ですが牛のゲップに含まれるメタンガスが温室効果ガス全体の約5%を占めていることなどが挙げられます。

地球温暖化についてはどこか他人事のように感じていましたが、2月には大雪が降ったかと思えば数日後には夏日を観測するなど気象の変化が身近に迫り、この問題について危機感を覚えました。
自分にできることのひとつとしてミートフリーマンデーに着目しています。

硬くなりましたが。(笑)

今回のお弁当は動物性の食材を使わずに作ってみました。
ベジ料理は「旨味が出にくい」「たんぱく質を摂取しづらい」ことが課題かな?と個人的には考えています。
まず旨味は、ベジブロスで解消。


野菜の皮やヘタなどを水から加熱して沸騰したら火を止めてこします。

コンソメのような風味で、スープやピラフを作るときには立派な脇役になる、旨味豊かなお出汁になりますよ◎


かぼちゃの種や、玉ねぎの皮からもいいお出汁がでます。(無農薬のお野菜を使ってください◎)
今回はこのお出汁でトマトピラフを炊きました。

次にたんぱく質の摂取についてですが、
10数年前に、かなりストイックにマクロビオティック(玄米菜食)を実践していた経験があるのですがお肉を食べない分、たんぱく質摂取に苦労し、とにかく豆腐と大豆と厚揚げを食べていました(笑)

その時はヴィーガンベジタリアンはまだごく一部の人のためのもので、食材を手に入れるのがとても大変でしたが今はなんて選択肢の多いこと!
普通のスーパーでも、大豆ミートだけでもかなりの種類があり、
無理せずにおいしく楽しく食べられるプラントベースフードがたくさんで、ワクワクします^^


こちらは、廃棄野菜から作られたベジシートです。水で戻さずに使用できて、生春巻きの皮のようにもなり、溶かすとスープに!今回は人参を使用しましたがそのまま食べると人参ジュースの味がします^^


塩麹を塗り水切りした木綿豆腐・パクチー・サニーレタスを巻いて、生春巻きに。市販の豆腐バーなどでもいいですね◎

ベジブロスで炊いた大豆ミートのトマトピラフ・かぼちゃと酒粕のコロッケ・ベジシートの生春巻き・ブロッコリーのごま和え・いちごのマリネサラダ・菊芋とビーツのチップス。


野菜の力で腸内環境も整い、春のアレルギー対策にもピッタリ。
地球も体も労わりながら、楽しく続けていければと思います。

 

 
【今日の旬食材】

いちご:かわいいだけではなく、ビタミンやポリフェノールが豊富で、強い抗酸化作用が免疫力を高めます。貧血や腸内環境の悪化は自律神経を乱す一因となりますが、いちごは血を作る葉酸や、便通を改善するペクチンを多く含みます。また柑橘類の約2倍のビタミンCが含まれるので美肌効果も!1日6粒程度を目安にいただきましょう。

 

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