フードロスを考える 冬野菜使い切り弁当

2024.01.15
tome

連載:旬を楽しむお弁当
クラシライター:tomeさんより、旬のものをおいしく、楽しく、簡単に作れるようなお弁当のレシピや漢方の視点をお届けします。

本年もどうぞよろしくお願い致します。
本日から1月21日まで、東京渋谷で開催される“もったいないまつり”。フードロスについて考え、楽しく体験するイベントです。クラシコサエルも2つのワークショップを開催するそうです。

そこで今回は手軽にできるフードロス対策の一環として、余りがちな食材をお弁当のおかずに変身させるアイディアをご紹介致します。
今回使用するのはこちら。


へぎ柚子などに使用し皮を削った柚子・さつまいものはじっこ・人参・ねぎの青い部分・だしをとった後の昆布・大根の皮・ちっちゃくなった白菜・八ツ頭(里芋)・生姜。
冷凍しておいた鶏ひき肉、少し残っているたらこも使用します。さて、みなさんだったらどんなお料理にしますか?^^(私が思いついたものは文中に太字で記します!)

大根の皮・人参(皮付きのまま)・昆布はせん切りに。
全部一緒に炒めて金平にしてもいいですし、茹でてごま油とお塩で味付けしたナムルもいいですね。
今日は、大根と人参はさっと炒めて「たらこ和え」に、昆布は砂糖と醤油で軽く煮詰めて「ごま昆布」にします。


ねぎの青い部分と生姜(皮付きのまま)はみじん切りし、鶏ひき肉と一緒にこねます。つなぎは冷凍しておいた卵白。お菓子作りなどで余った卵白は、冷凍できるので捨てずにとっておくと◎揚げ物の衣や、かきたまスープなどに使えます(余談ですが半解凍のまま泡立てると、ものすごい早さでメレンゲができます。おもしろいので作ってみてください^^)。


こね上がったら、そのまま絞り出して鶏団子や挟み焼きにしてもおいしいですが、
今回はタネの半分を電子レンジでさっと加熱した白菜で巻き、「ロール白菜」にして、


残りのタネにはぶぶあられを付けて「鶏つくねのあられ揚げ」に。


八ツ頭(里芋)は電子レンジで加熱し、醤油麹を絡めておきます。半分は素揚げし、青のりをかけた「里芋のから揚げ」に、もう半分は柚子に詰め、チーズをのせてトースターで焼いた「柚子釜の里芋グラタン」に。どちらも里芋の煮物が余った時にも作ることができます。

さつまいもは皮付きのままフライパンで焼き目がつくまで焼き、柚子の果汁・クリームチーズと和えて「焼き芋ポテトサラダ」に。

残りの白菜は丸のまま切って焼き、甘酢をかけた「焼きラーパーツァイ」に。


加えて、いただきものの卵が30個(!)あることを思い出し、数本残っていた三つ葉とともに巻いて、「ちぐさ焼き」も作りました。

調理中は洗いものもなるべく減らすため、生で食べるものや包丁が汚れないものから切り、フライパンが汚れない順番に加熱します。
今回は、人参と大根のたらこ和え→焼きラーパーツァイ→焼き芋のサラダ→ごま昆布→里芋のから揚げ→鶏つくねのあられ揚げの順にひとつのフライパンで作りました。

使い切れる量を購入する、早めにいただくなどの心がけに加え、ひとつの食材からレパートリーを増やすこともフードロス対策の一環だと思います。限りある資源を大切に、おいしく楽しく取り組んでいきたいです^^

 

 
【今日の旬食材】

白菜:お鍋には欠かせない食材。ビタミンCを豊富に含むアブラナ科の野菜です。とても水分が多いので効率よくビタミンを摂取するならサラダや漬物などの生食で。加熱の場合にはスープごといただくと◎購入時には巻きが詰まっていて葉と葉の間に隙間が無いものを選びましょう。また芯に見られる黒い斑点はポリフェノールが表面化したものです。捨てずに安心していただきましょう^^

 

1月の読みもの

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