器と料理のおはなし〜料理を引き立てる器選びの考え方〜

更新日:2026.02.23 | 公開日:2026.02.22
nijisuzume

連載:シチシチムジクイ 島の暮らし
西表島在住のクラシライター:nijisuzumeさん(Instagram)より、自然の移り変わりや植物のサイクルに合わせたものづくり〈シチシチムジクイ〉をお届けします。

同じ料理でも、器が変わると景色が変わります。味そのものが変わるわけではないのに、なぜか印象が変わるのです。

私はどちらかと言うと料理が得意な方ではないので、よく器に助けられています。料理上手でなくとも、器の合わせ方に少し気を配るだけで、器が料理を引き立て、美味しそうに見せてくれるのです。

あわせて読みたい

✔︎ 白い器は受け止め上手

器と料理の組み合わせを考えた時、何はともあれ一番合わせやすいのは、白い器との組み合わせです。

紅芋と豆乳のポタージュと白い器

沖縄の伝統的な食材である紅芋に豆乳を加えてつくった優しい色合いのポタージュ。色鮮やかなポタージュの紫色を引き立ててくれるのはやはり白い器です。白のキャンバスに絵の具で絵を描くように、白い器は美しい色を美しいまま受け止めてくれます。緑色のアクセントとして沖縄でイーチョーバと呼ばれるハーブのフェンネルを浮かべました。

いくつかの惣菜を大きめの平たい白皿に

いくつかの惣菜を一緒に盛る時にも白い器を重宝しています。大きめの平たい白皿に、豆のカレー、ポテトのマスタードシード炒め、ライスを載せ、庭の畑のパクチーを散らして。ごちゃごちゃと見えてしまいがちな一緒盛りの惣菜も、白い器に盛り付けることで、まとまった印象となってくれるので助かります。

焼き菓子を載せた白い器

もちろん何も考えずに、マドレーヌなどの焼き菓子をぽんっと載せるときにも、赤大根と枝豆を和えたおつまみを少量盛り付ける時にも白い器を。合わせ方を考えなくてもちゃんと料理を包み込んでくれる、白の器は受け止め上手な器です。

赤大根と枝豆を和えたおつまみを白い器に

✔︎ 色鮮やかな器は引き立て上手

白の器とは対照的に、色鮮やかな器はパッと料理を引き立ててくれます。

コバルトブルーの器に盛り付けたシンプルなサラダ

赤瓜とゴーヤと月桃の花の酢漬けを和えただけの簡単なサラダ。シンプルなこちらのサラダですが、コバルトブルーの器に盛ることでコントラストがはっきりして、目にも鮮やかな爽やかな一品に大変身です。

赤い色を引き立てる緑の器

ローゼルの塩漬けとシマナを刻んで混ぜ込んだ、一口大のおにぎりも、青パパイヤとローゼルを和えただけのソムタムも、サッと作れる手間のかからない料理であるにも関わらず、赤い色を引き立ててくれる緑系の色の器を合わせることで、パッと目を引く盛り付けになります。

青パパイヤとローゼルを和えただけのソムタムを緑の器に

✔︎ 土っぽい器は包み込み上手

土っぽさが感じられる、ざらりとした質感の土もの器には、素朴な料理がよく合います。

素朴な料理を受け止める、土っぽい器

黒糖で作った沖縄のおやつのサーターアンダギーや、庭で摘んできたセンダングサの葉の天ぷらなど、ハレの日のご馳走ではない普段の一品は、土ものの器に盛り付けることで、器が料理をしっくりと包み込んでくれます

土っぽい器に盛ったセンダングサの葉の天ぷら

 とはいえ、器と料理の組み合わせに、決まりはありません。この料理にはどの器が合うだろうと、いくつかの器を取り出してみて作った料理と合わせてみる時間も楽しいものです。
器と料理との小さな対話、ぜひ楽しんでみてください。

あわせてチェック

2月の読みもの

2月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、3月の準備などの記事をお楽しみください。

≪ 1月一覧3月 ≫



\ WEEKLY RANKING /

今週の人気商品