ごぼうの梅煮〜冬に仕込む滋養のある常備菜レシピ〜
前回のコラムでは、日々の食事を決めるときに私が行っている「ひとり会議」について書きました。
けれど、毎日いつも自分に問いかけられるわけではありません。
忙しい日、少し疲れている日。
今日はあまり考えたくないな、という日もあります。

✔︎ 考えたくない日の食事に寄り添う、常備菜
そんな日々の食事に、そっと寄り添ってくれるのが滋養のある常備菜です。
それは、その日の自分を助けてくれる“助け舟”のような存在。
常備菜というと、時短や作り置きといった実用的な側面が語られがちですが、私にとってはそれだけではありません。
過去の自分が、未来の自分のために用意しておくもの。
ささやかな喜びや、自分をいたわるための準備でもあります。
✔︎ 冬に仕込む、滋養のあるごぼうの梅煮
季節によって常備菜の顔ぶれは変わりますが、冬になると、せっせと作りたくなるのが「ごぼうの梅煮」です。
ごぼうは土の中でじっくり育ち、派手さはないけれど、噛むほどに滋味が広がる野菜。
土くさく、繊維質で硬いという印象を持たれがちですが、梅干しと一緒にじっくり煮ることで、驚くほど甘さが引き出され、柔らかでやさしい一品に変わります。
ごぼうの梅煮は「ごぼうの養老煮」とも呼ばれ、長寿への願いが込められた料理として、お節料理にも用いられてきました。
食養生の観点では、身体を温め、巡りを良くし、便秘の改善などにも良いとされる、まるでお薬のような存在のお料理です。

材料はとてもシンプル。
ごぼうと梅干し、そして水だけ。
鍋にすべてを入れて、あとは時間に任せて煮るだけです
✔︎ 黒く艶やかになるまで煮る理由
どれくらい煮ればよいのか、という点については諸説ありますが、私は最低でも4時間、できれば10時間以上、水を足しながら煮ることをおすすめしています。
4時間以下では味が浅く、ごぼう本来の甘さが引き出されません。
10時間ほど煮ると、ごぼうは黒く艶やかになり、どこかフルーティーな甘さを感じるまでに変化します。
一気に煮る必要はありません。
朝、仕事に出る前に1時間。
帰宅してから、また火にかける。
そんなふうに、時間を重ねていけば大丈夫です。
気負わず、日々の暮らしの合間に仕込んでみてください。
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毎日、1切れから2切れほどを少しずつ。
続けていただくことで、寒い冬も、いつもより楽に過ごせるかもしれません。

この日は、玄米ご飯に、ゆりねと黄人参のオイル煮、そしてごぼうの梅煮を添えました。
オイル煮も、冬の常備菜としておすすめです。
そのお話は、また次回に。
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