ごぼうの梅煮〜冬に仕込む滋養のある常備菜レシピ〜

更新日:2026.01.29 | 公開日:2026.01.17
松本 知沙

連載:veganのごきげんな日常
クラシライター:松本 知沙さん(@kitchenwork)より、ヴィーガン歴20年の日々の食にまつわるあれこれをお届けします。

前回のコラムでは、日々の食事を決めるときに私が行っている「ひとり会議」について書きました。
けれど、毎日いつも自分に問いかけられるわけではありません。
忙しい日、少し疲れている日。
今日はあまり考えたくないな、という日もあります。

今日はあまり食事のことを考えたくないな、という日

✔︎ 考えたくない日の食事に寄り添う、常備菜

そんな日々の食事に、そっと寄り添ってくれるのが滋養のある常備菜です。
それは、その日の自分を助けてくれる“助け舟”のような存在。
常備菜というと、時短や作り置きといった実用的な側面が語られがちですが、私にとってはそれだけではありません。
過去の自分が、未来の自分のために用意しておくもの。
ささやかな喜びや、自分をいたわるための準備でもあります。

✔︎ 冬に仕込む、滋養のあるごぼうの梅煮

季節によって常備菜の顔ぶれは変わりますが、冬になると、せっせと作りたくなるのが「ごぼうの梅煮」です。
ごぼうは土の中でじっくり育ち、派手さはないけれど、噛むほどに滋味が広がる野菜。
土くさく、繊維質で硬いという印象を持たれがちですが、梅干しと一緒にじっくり煮ることで、驚くほど甘さが引き出され、柔らかでやさしい一品に変わります。
ごぼうの梅煮は「ごぼうの養老煮」とも呼ばれ、長寿への願いが込められた料理として、お節料理にも用いられてきました。
食養生の観点では、身体を温め、巡りを良くし、便秘の改善などにも良いとされる、まるでお薬のような存在のお料理です。

冬に仕込む、滋養のあるごぼうの梅煮

材料はとてもシンプル。
ごぼうと梅干し、そして水だけ。
鍋にすべてを入れて、あとは時間に任せて煮るだけです

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✔︎ 黒く艶やかになるまで煮る理由

どれくらい煮ればよいのか、という点については諸説ありますが、私は最低でも4時間、できれば10時間以上、水を足しながら煮ることをおすすめしています。
4時間以下では味が浅く、ごぼう本来の甘さが引き出されません。
10時間ほど煮ると、ごぼうは黒く艶やかになり、どこかフルーティーな甘さを感じるまでに変化します。
一気に煮る必要はありません。
朝、仕事に出る前に1時間。
帰宅してから、また火にかける。
そんなふうに、時間を重ねていけば大丈夫です。
気負わず、日々の暮らしの合間に仕込んでみてください。


【レシピ】ごぼうの梅煮|じっくり煮込む常備菜

ごぼうの梅煮のレシピ

材料

ごぼう 200g
・梅干し 2粒
(はちみつなどが入っていない、梅と塩だけで作られた塩分のしっかりしたもの)
・水   たっぷり

ごぼうの梅煮の材料

作り方

1. 大きめの土鍋、または厚手の鍋を用意します。

2. ごぼうはたわしで丁寧に土を落とし、3〜5cmほどの長さに切ります。
 太いものは、さらに縦に4つ割りにしても構いません。

3. 鍋にすべての材料を入れ、弱火〜中火で加熱します。
 湯面がぐらぐら沸くのではなく、ふつふつと静かに動く程度の火加減に。

4. ごぼうが湯面から出てきたら、その都度水を足しながら、4時間以上煮ます。

5. 最後は水分が少なくなるまで煮切ると、味がよくなじみます。


毎日、1切れから2切れほどを少しずつ。
続けていただくことで、寒い冬も、いつもより楽に過ごせるかもしれません。

ごぼうの梅煮のある献立

この日は、玄米ご飯に、ゆりねと黄人参のオイル煮、そしてごぼうの梅煮を添えました。
オイル煮も、冬の常備菜としておすすめです。
そのお話は、また次回に。

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