えみ
連載:季(とき)を味わう台所
クラシライター:えみさん(@kuche_foodworks)より、移ろう季節の気配を感じながら、旬の食材を楽しむレシピやアイデアをお届けします。
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お正月の食卓に何かひと皿、華やかすぎず、でもきちんと「晴れ」を感じるものを添えたい…
今回は蒸籠(せいろ)で作る擬製豆腐です。
擬製豆腐は、豆腐に卵やひき肉、野菜を合わせて焼く精進料理の一種で、豆腐に似せて作りますが、実は卵や鶏肉、野菜の栄養も入り、高タンパク低脂質。
お出汁の味わいと、鶏肉や椎茸の旨味、ほんのり甘みを感じる百合根。
百合根(ゆりね)は秋から冬にかけて出回るお正月らしい食材です。手に入りにくい場合は、百合根を省いてもおいしく仕上がります。
蒸籠の湯気の中で静かに火を入れることで、火を入れすぎる心配もなく、しっとりと味わいはやさしく、見た目も上品に仕上がります。
部屋も暖まるし、乾燥した空気も潤うので、寒い季節は蒸籠が活躍します。
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【レシピ】蒸し擬製豆腐|しっとりした味わいの上品な一品
切り分けた断面に現れる、豆腐の白、卵の淡い黄色、野菜の色。 カチッと出来た角は、派手ではないけれど、「きちんとした一品」であることが伝わる、そんな蒸し料理です。
前日に仕込んでおいて、当日は切って盛り付けるだけ、という気軽さも魅力です。 熱々でも、冷めても美味しくいただけるので、お弁当や普段の料理としてもお使いいただけます。
今回はお正月仕様として、百合根や三つ葉を具材として、凛としてハレの日にもピッタリな組み合わせで作ってみました。 にんじんの千切りや、ねぎ、キクラゲや、ひじき、枝豆…季節のお野菜や彩を考えて作るのも楽しいです。
材料(流し箱 W16×D14×H5cm 1台分)
・木綿豆腐 1丁(300g) ・卵 2個 ・鶏ひき肉 100g ・酒・砂糖・片栗粉 各大さじ1 ・白だし 大さじ2 ・塩 ひとつまみ ・椎茸 2つ ・三つ葉 10本程度 ・百合根 ½個 ・大根おろし、三つ葉、醤油 適量 ・飾りに梅型で抜いた大根スライスを30分程度赤梅酢(しそ梅酢)に漬けたもの (漬け時間は濃さにより変わる)
下準備
・豆腐はキッチンペーパーなどで包み、重しをして20分以上水切りする ・流し箱には敷紙を敷くか、水にくぐらせておく ・椎茸は軸と笠に分けて薄切り ・百合根は一枚づつ剥がし、洗い、大きなものは半分に切る
作り方
1. ボウルに豆腐を入れてなめらかにつぶし、卵、ひき肉、調味料、具材を加えて混ぜる
2. 流し箱に流し入れ、濡れ布巾の上に軽く落とし空気を抜いて、表面をならす (ラップを被せて手で慣らすとやり易いです)
3. しっかり沸いた蒸し器(蒸籠)で蒸す(強火15分→中火15分)
4. 粗熱が取れたら型から外し、切り分ける
5. 漬けた大根、大根おろしと三つ葉、醤油を添える
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新年の始まりに、皆で囲む食卓に…
自分で色々アレンジも楽しみながら
是非作ってみていただきたい一品です。
#せいろを使ったレシピ / #百合根(10〜3月)
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連載:季(とき)を味わう台所(Instagram)
岡山県在住。美容師を経て大手料理教室で経験を積み、現在は独立して「食」にまつわる活動を行っています。季節の手仕事を大切にしていた祖母の家を引き継ぎ、少人数制の料理教室も主宰。“季(とき)を味わう台所”を通して移ろう季節の気配を感じながら、旬の食材を楽しむレシピやアイデアをお伝えします。