連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。
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大雪を迎えてようやく冬らしい寒さになり、身が引き締まるような冷たい空気に冬の訪れを実感します。
ふんわりと柔らかな真鱈とほのかな甘さが魅力の蕪。冬が育むこの2つの食材を主役に、季節を感じるひと皿をご紹介します。蕪の優しい甘みにチーズでコクを出し、ふわっとしたソースに仕上げました。茎と葉もソースのアクセントに使いますよ。
【レシピ】真鱈のソテー 蕪のソース
材料
・真鱈 2切れ ・バター 10g ・オリーブオイル 大1 ・薄力粉 適量
・小蕪 2個 ・クリームチーズ 30g (常温に戻しておく) ・塩 適量 ・蕪の葉 適量 ・醤油 適量 ・黒胡椒 お好みで
作り方
1、皮を剥いた蕪をくし切りにする。
2、ひたひたのお水で柔らかくなるまで火を通す。⭐︎茹で汁は取っておく。
3、茹でた蕪とクリームチーズを撹拌しペースト状にし、塩で味を整える。濃度の調整に蕪の茹で汁を使う(⭐︎)
4、ペティナイフのような刃の先が尖った包丁で、蕪の茎と葉を分ける。
5、茎は刻んで塩をしておく。
6、葉は塩を入れたお湯でさっと湯がき、冷水に晒す。
7、茹でた蕪の葉と醤油を撹拌しペースト状にする。ここでも蕪の茹で汁を濃度調整に使う(⭐︎)
8、真鱈の骨を取り、塩少々(分量外)をして10分ほど置き、キッチンペーパーなどで水分をしっかりと拭き取る。
9、表面に塩胡椒を軽くし、満遍なく薄力粉をまぶす。(腹身の方が薄く長い形状だったので、折り込んで厚みを均一にしました)
10、フライパンにオリーブオイルとバターを熱し、お皿に盛り付ける時に上になる方から、焼き目を付けていく。
11、裏返したら、フライパンを傾けて、バターをスプーンですくい、真鱈にかけながら仕上げる。
12、お皿に蕪のソースを塗り、その上に真鱈のソテーをのせ、グリーンソースと茎の微塵切りを散らす。お好みで挽きたての黒胡椒を。
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ジュージューと音を立てフライパンから立ち昇るバターの香ばしい香りに、鱈の旨みが溶け込み、食欲をそそる心地よい匂いが部屋に広がりました。
蕪のフワッとしたソースはまるで雪のよう。こちらも前回の柚子ジャムのポークソテー同様、ホリデーシーズンのメニューのひとつにいかがでしょうか。メインをお肉にするか、お魚にするか。クリスマスの夜のメニューも、そろそろ考え始めなければなりませんね。
ソースのトッピングに使った茎の微塵切りと葉のグリーンソースは余ると思いますが、色々な用途に使えます。
キッチンペーパーに包んで水気を搾り、鰹節粉を和えます。ホカホカご飯のお供に。混ぜ込んでおにぎりにしても美味しいです。
葉のグリーンソースはオイルを足してドレッシングにしたり、卵液に混ぜてオムレツや卵焼きにすると良いですよ。
自由な発想でちょっとした工夫を凝らせば、料理はまるでアートのように楽しめるものになります。今日もご覧いただき、ありがとうございました。
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真鱈のソテー
蕪のソース
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幼い頃から祖母の作る料理が大好きで見よう見真似で中学生の頃からお弁当作りを始める。結婚し専業主婦となりママ友から料理を教えて欲しいと言われることが多くなり2013年10月より都内自宅にてセミプライベートな料理教室を始める。(2018年12月まで。ただいまお休み中)