乾燥しらずの晩秋弁当

2023.11.13
tome

連載:旬を楽しむお弁当
クラシライター:tomeさんより、旬のものをおいしく、楽しく、簡単に作れるようなお弁当のレシピや漢方の視点をお届けします。

今年も残すところあと1か月半!!(焦)
体調を整えて年末まで元気に駆け抜けたいですね。
晩秋は蓮根、長いも、ゆり根、かぶ、大根、白菜、白ねぎなど、旬の白い食材を積極的に摂り、養生しましょう。
この時期弱る五臓(肝・心・脾・肺・腎)は
肌のかさつきやのどの渇きなどの症状も実は、肺の乾燥からおこるため体内保湿が必要です。前述した野菜に加え、鶏肉、ホタテ、豆腐、白ごまなど白の食材は言うなれば食べる保湿材なので、どんどん食べて肺を潤わせましょう◎

 


先日、北海道産のゆり根をたくさんいただいたのでわたしもせっせと潤いを補給しています^^
茶碗蒸しの具材や、ポタージュ、てんぷらなど様々なお料理で楽しんでいますが、お弁当のおかずにぜひ推したいのがゆり根のグラタン
バターでじっくり炒めた白ねぎに米粉をからめ、牛乳でのばした簡単ホワイトソースを作ります。ゆり根と海老を加えてフィリングにし、半端に残っていたシュウマイの皮をグラタンカップにして焼けば、まるごといただけるグラタンができあがり!ほくほくで甘くて、冷めてもとってもおいしいです。



今回は海老で作りましたが、より潤い食材にするならばホタテや鶏肉などもいいですね。ゆり根が手に入らない場合には長いもでも◎


薄焼き卵で玄米ケチャップライスを巻いたオムおにぎり、ハーブソルトとオリーブオイルでマリネした鶏手羽元のハーブチキン、かぶと長唐辛子のグリル、きのこのアンチョビマリネ、ゆり根のグラタン

フードパックに詰めて、ラッピングしてみました。
いつもよりちょっとだけおかずを多く作り、忙しくて毎年体調を崩しがちな‘あの人’や、年末まで一緒に頑張りたい‘あの人’へ、#ぬくもりを包む日 と称して贈り、「白い野菜がいいらしいよ」なんて話しながら一緒にお弁当を食べる時間も素敵ですね^^

 

 
【今日の旬食材】

ゆり根:その名の通りゆりの花の球根部分。植え付けから収穫までは3年〜6年ほどかかり、涼しく湿度の少ない土地でしか生産できないため、99%が北海道産です。
じゃがいものようなほくほく感と、栗のような甘さが特徴でカリウム、食物繊維、葉酸等の栄養素も豊富です。食用にしているのは日本と中国。花弁が重なったような形から「歳重ね」の縁起物でお節や懐石料理に、漢方では滋養強壮の薬として用いられます。
おがくずに包んで涼しいところで保管し、長期保存には鱗片の間の泥を洗ってかために茹で、冷凍しましょう。

 



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