春を束ねるタッジーマッジー

2023.04.22
川上 琴美

連載:四角いおうちの暮らしごと日記。
クラシライター:川上琴美さんの衣食住、好きなものに囲まれた日々の暮らしをお届けします。

"タッジーマッジー"

呪文のような不思議な響きのこの言葉は、
ハーブなど香りのある草花を束ねた
小さなブーケのこと。

ご存知のかたも多いでしょうか?

中世、ヨーロッパでは悪魔や伝染病から
自分の身を守るために持ち歩いたのが
タッジーマッジーの始まりなんだとか。

殺菌、抗菌、防臭効果のあるハーブを束にし、
魔除けの他に虫除けとしても用いられていたんだそうです。

意味を知るとなんだか
タッジーマッジーという響きが一層
魅力的に聞こえます。

 

外の草木は鮮やかで眩しい緑色になり、
我が家のプランターのハーブたちは
フレッシュな姿でぐんぐん成長しています。
足元にはやさしくて儚い表情をした
野草や野花でいっぱいなのも気持ちがいい。

 

そんな繊細で逞しい草花を一本一本束ね、
春のタッジーマッジーを作りました。

ブーケを持ち歩く習慣は
我々現代人にはありませんが、
野草やハーブなどを混ぜながら
ブーケにしてみるのは取り入れてみたい習慣です。

 



白とグリーンをベースに選んだのは、
ゼラニウム、ライスフラワー、ナズナ、
ビバーナム、レースフラワー、ソリダコ、
ミント、マトリカリア、ローズマリー。

選んだ草花をテーブルに並べ、
まずは持ち手にかかるところの下葉を取り除きます。
枝分かれしている箇所は切り離しておきます。
ボリュームのあるお花を真ん中に、
細かいハーブや野草をそれぞれに一本ずつ
お花の周りにたっぷり入れて
好きなバランスに整えていきます。
手で持っていたあたりを麻紐で結んで束ね、
茎の長さを揃えるためにカットします。
水を張った花器に入れたら完成です。

 

 

お花屋さんのようにかしこまった綺麗な
花束を作るとなるとハードルが高く感じますが、
タッジーマッジーなら子どもの頃花摘みをして
遊んでいた時のようにたのしめる。

自然の中で咲く草花をそのまま
摘み取って束ねるような感覚で作ってみてくださいね。

 



#くらしの新年度

お部屋をフレッシュな春の香りで
いっぱいにしてみませんか?
草花は手に入るもので臨機応変に。
春から初夏を迎えていきましょう。

 



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