和紙で作る、鯉のぼり〜五月を彩る季節のモビール作り〜
連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ
日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。
日差しの眩しさ。
窓から差し込む光が、ここ半月で、はっきりと変わった気がします。
初めて迎えた山梨の5月。
黄色や青や桃色の名もない花があちこちに咲いて、明るい新緑に包まれて、気持ちのいい風が吹いています。

草木はグレー、空は青、山には雪の白と、静かな色合いだった冬の景色が、もう思い出せないくらい一変しました。
再び命が生き生き輝きはじめる季節に、喜びを感じています。
✔︎ 五月の風景を映す、鯉のぼりの思い出
5月になると、学生時代に高尾の山の麓で、毎年野点をしていたのを思い出します。
野点というのは、野外で気軽に抹茶を点てて楽しむこと。
お茶の先生のお手伝いで、公園を訪れた方にお抹茶を点てたり、お菓子を運んだりしていました。
その季節になると、芝生の広場にはたくさんの親子が集まり、頭上には澄んだ青空と、悠々と泳ぐたくさんの鯉のぼり。
笑い声と、青空と、新緑と、鯉のぼり。
そんな風景が今も心に残っています。
✔︎ 和紙で作る鯉のぼりモビールの作り方
ずっと鯉のぼりを欲しがっていた息子のために、自宅の室内でゆらゆらと動くモビールとして作ってみました。
使うのは和紙と竹ひご、絵の具、糸だけです。

鯉のぼりの起源は江戸時代中期ごろ。
男の子の成長と活躍を願って和紙で作られたのが始まりだそうです。
その後、布へ移りかわり、今はポリエステル生地が主流になっています。
和紙で作ることは、少し時代を遡る感覚があります。
用意する和紙は障子紙でも、お子さんと楽しむなら、半紙でもいいかもしれません。
今回は、自宅にあった中厚手の生成り色の和紙を使ってみました。
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作り方は簡単です。
まず、和紙を2枚重ねてはさみで鯉のぼりの形に切って、墨や絵の具で、鯉の模様を描きます。

二枚の和紙を、糊で貼り合わせて筒状にします。
口の部分は、輪にした竹ひごを入れて、包むように糊付けします。

乾いたら、糸で吊るしてモビールにします。
とても軽いので、吊るす糸は細口の手縫い糸でも、十分です。
いくつか大きさを変えて作ると親子のようです。

どんな模様にしようか、何色にしようか、大きさをどうしようか、家族のイメージで作ると楽しいです。
一人ひとつ、自分の鯉のぼりを作るのもいいかもしれません。
見よう見まねで作ってみた鯉のぼりですが、思いのほか楽しく面白いものが出来ました。
使わないときは、ぺたんこに畳んで、クリアファイルに挟んでしまっておけるのもいいところなのです。
窓を開けて、5月の風を通して、ゆらゆらゆれる鯉のぼりが気持ちよさそうです。
学生時代に毎年見ていた、新緑と鯉のぼりの風景を重ねながら。
息子も、自分の鯉のぼりが出来て嬉しそうにしています。
(猫も?)

束の間の、気持ちのいい季節、手仕事を通して5月を思い切り楽しみたいと思います。
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