剪定枝で作る、立つカトラリー〜食卓に立てて置ける木の道具の作り方〜

公開日:2026.02.01
真鍋 百萌

連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ
日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。

 朝起きてカーテンの隙間から見ると、山の色がいっそうくっきりしていました。
これ以上ない透明な空と青く澄んだ山。
部屋の中もまた、これ以上ないほど冷たい空気で、布団から出るのにも気合が必要です。

このところ一月以上雨が降っていません。
畑も庭も乾燥した状態が続いて、野菜の成長も一時停止しています。
毎日晴天なのは気持ちよくて、山を眺めるのにはぴったりな季節。
けれど、ときどき山から冷たくて強い風が吹き下ろして、慌てて飛ばされた洗濯物を拾いにいったり、倒れた自転車を起こしたり。
初めて迎える塩山の冬を感じています。

初めて迎える塩山の冬

 さて、この時期は欅や桜などの落葉樹は葉を落とし、すっきりとした姿になります。
新芽が出る前の寒さの中で、落葉樹は栄養を貯めてじっと静かにしているようです。
この休眠期に、落葉樹の剪定を行うことも多いのではないでしょうか。
私はこの剪定枝の姿を生かして、カトラリーを作っています。

その名も、「立つカトラリー」。
どんなものか、どうやって作るかを、ご紹介します。

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【作り方】剪定枝で作る、自立するカトラリー

剪定枝で作る、自立するカトラリー

木の皮の素材感を生かし、丸太状に残すことで、テーブルに立てて置けるカトラリーです。

朝食のジャムやバター用に、柚子胡椒や柚子塩をちょっと掬ったり、テーブルの真ん中に置いて、家族で使うこともできます。
作るときのポイントは、ナイフで削る際に支えやすいように、最後まで枝を少し長めに残しておくことです。

材料・道具

・欅や桜などの枝 長さ約20cm

・電動糸鋸(ホームセンターによっては、工作室で借りることもできます)
・クラフトナイフ
・カービングナイフ(スプーンの内側を削る場合)
・紙やすり(#80,#120,#240くらい)荒いものから順に3種類ほど
・植物オイル(くるみオイルやオリーブオイルなど、口に入れても安心なもの)

木で作る、自立するカトラリーの材料と道具

作り方

1. まずは剪定枝の先を電動糸鋸で平らにカットします。
この時、枝が転がらないように、しっかり押さえて下さい。
バターナイフの場合は薄く、スプーンの場合は窪みの分やや厚めに取ります。
さらに、形に沿って電動糸鋸でカットします。
(なるべく電動工具の力を借りることで、手で削る工程が楽になります)

電動工具の力を借りながらカトラリーの形を削り出していく

2. クラフトナイフで削り、形や厚みを調整します。スプーンの内側の丸みを削るにはカービングナイフを使います。

クラフトナイフで削って形や厚みを調整する

3. 持ち手となる枝の部分をちょうどよい長さで切り落とす。

持ち手がちょうど良い長さになるようにする

3. 仕上げに、紙やすりを、荒い順に#80→#120→#240と、木目に沿ってかけます。
表面がなめらかになったら、植物オイルを塗って、完成です。

紙やすりをかけて滑らかにする

使い方とメンテナンス

長時間水に浸しておくと傷みやすいので、使い終わったら洗って乾燥させておきます。
使っているうちに乾燥が気になったら、その都度植物オイルを塗ります。


木の皮を残した、持ち手兼スタンド部分は、握りやすい太さや長さにして、柔らかい質感を楽しんでください。
静かな冬の食卓に、優しい雰囲気を添えてくれる、カトラリーです。

ぬくもりを感じる木のカトラリー

春まであと少し。
残りの冬も、楽しみたいと思います。

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