節分の飾り切り
連載:折々の一皿
クラシライター:早織さんより、旬を取り入れた、和の要素を感じられる自宅でのお料理やおもてなしについてお届けします。
冬来りなば春遠からじ。
慌ただしく年の暮れを過ごし、穏やかに新しい年を迎えて早半月。寒に入り、凍てつく冷たさが身に沁みる日々ですが、さらに半月過ぎればもう立春です。
冒頭の文は「厳しい冬が来たならば、暖かな春はすぐそこまでやってきている」というイギリスの詩の一節です。今回は節分の飾り切りについてご紹介いたします。
節分では豆を撒いて災いをもたらす邪鬼を追い払います。その豆撒きに欠かせないのが、升。まずは縁起物の升を大根で模った大根升です。
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次は升に入った豆を撒き「鬼はそと、福はうち」と追い払われる邪鬼を。赤い金時人参で模った赤鬼人参です。
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最後は節分以外のお祝い事にも添えられる菊花かぶらです。
日本の国花の菊は邪気を払うと言われており、健康や長寿を願う縁起物です。節分にもぴったりではないでしょうか。
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飾り切りに使う包丁はよく研いで切れ味をよくしておくことで綺麗に仕上がります。
細かいところはペティナイフを使うのもおすすめです。私はパーリングナイフという小さめのペティナイフを愛用しています。人参は硬いので普段使っている包丁を使うなど、食材や大きさによって使い分けてください。
邪を払い福と春を呼び込み、一年健康に過ごせますように。最後になりましたが、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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