柑橘とバニラの紅茶とレモンパイ

2024.03.09
大久保香織

連載:一茶一菓子
クラシライター:大久保香織さんより、お茶が主役になるようなお菓子とともに、ひっそり行っているメディテーションタイムをお届けします。

2、3月はなんとなくお菓子作りをしようかなという気分になる。
バレンタイン、ホワイトデーもあるし、チョコも生クリームも暑さで溶けないし。
ということで、少しばかり大変だけど、レモンパイを作ろうと思う。

完成イメージは、銀座のギリシャ料理レストランTHE APOLLO の有名なレモンパイ。


洋菓子を食べる時には、紅茶を合わせることが多いですが、私のとっておきは、
芦屋発の、南青山にも店舗がある紅茶専門店Uf-fu。
不自然な着香はもちろんなく、一つ一つの素材を厳選して選んでらっしゃるので、出して少し時間が経っても驚くほどえぐみが出ないし、上品で派手すぎず茶葉とブレンド素材が引き立て合っているのを感じる。


今回選んだのはAutomne(オトンヌ)
柑橘とバニラのダージリンティーで、お気に入りの一つ。
茶葉もすごく綺麗で、思わずスーパーズームで撮りたくなる美しさにうっとり。
茶葉を鑑賞するのは、中国茶好きの癖ですね。リーフの美しさを眺めるのがすき。

器は何にしよう。レモンパイには菊花皿に決めた!何を乗せても映えさせてくれる、私のお守り的存在な、文祥窯の器は、集めている真っ最中。
カップアンドソーサーはCHRISTINA IVERSEN STUDIOの、持ち手にホラ貝のモチーフがついたものにしよう。メレンゲの先っぽとホラ貝のフォルムがリンクするかなーという期待をこめて。すごく可愛いの。
 

 


レモンパイ


材料

⚫︎レモンクリーム
全卵 60g
グラニュー糖 50g
レモン汁 40g
無塩バター 30g

⚫︎イタリアンメレンゲ
卵白 30g
水 20g
グラニュー糖40g

市販のショートブレッド 5枚

作り方

⚫︎レモンクリーム



1 全卵を溶きほぐしてグラニュー糖を加えて混ぜ合わせる。
2 レモン汁に1とバターを加えて混ぜ、弱火にかける。
3 沸騰したら火からはずして漉し、氷水に当てたボールに移して冷ます。


⚫︎イタリアンメレンゲ


1 卵白を大きな泡ができるまでミキサーで泡立てる。
2 小鍋に水とグラニュー糖を121度になるまで熱してシロップ状にする。
3 シロップを糸をたらすように少しずつ卵白に加え、泡立て器で混ぜながらさらに泡立てて、しっかりと弾力とつやのある状態に仕上げる。


器にレモンクリーム、ショートブレッドを砕いたものを乗せたら、


イタリアンメレンゲを絞り、


バーナーで焼き色をつけたら完成!!

 

スイーツができたら、お茶の準備を。


紅茶を入れるときには、湯が100度になるまで沸騰させる。沸騰したばかりのタイミングでは、まだ90度くらいだったりするので、しっかりめに沸騰していることを確認したらお湯を注ぐ。


ポットは南部鉄器。内側はホーロー加工されて、ティーストレーナーもついている便利なタイプ。パリの色々なカフェで使われてるのを見かけてから、緑茶ではなく、敢えて紅茶をいれるときにばかり使用しています。


カップに紅茶を注ぐと、心地良いバニラ、柑橘、ダージリンの香りが立ち上る。
酸味と甘味を楽しめるレモンパイがよく合う。
近づいてきた春を待つ日のティータイムです。

 

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