重陽の節句

2023.09.06
平本 麻美

連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。

9月に入っても残暑厳しい日が続いていますが
朝晩は少し気温も下がって来ましたね。

そして9月9日は日本の五節句のひとつ「重陽の節句」です。「9」という「陽」の数字が最大数で、また二つ重なることから「重陽」と呼ばれ
古来より、最も縁起の良い日とされてきました。


「重陽の節句」は菊を用いて長寿や無病息災を願うことから、別名「菊の節句」とも呼ばれています。


食用花の菊を、日本酒やお吸い物に浮かべたり、酢の物や和え物にしたり。


ふわっと爽やかな香りとキュッキュッとした食感が楽しい食用菊。下拵えを覚えてしまえばいろんな料理に使えます。
今回は食用菊の下拵えをご紹介します。


 《食用菊の下拵え》

1、ガクから花びらを摘みます。


2、鍋に水を入れ沸騰させ、色止めの為に、1リットルのお湯に対して大さじ1のお酢を入れます。

3、花びらを鍋に入れたら、菜箸で押さえながらサッと茹でましょう。


4、ザルにあけ、冷水に取り、しっかりと水気を絞ります。



使わない分はラップに広げて包み、保存袋に入れて冷凍庫で保存することが出来ます。
こうしておけば気軽に使えて、とても便利です。


食べ物も収穫期を迎える実りの秋。
他の節句に比べると、現代では馴染みの薄い「重陽の節句」ですが、旬の食材を使って古来より大切にされて来た行事に、意識を向けてみるのはいかがでしょうか。

 

クラシライター:平本麻美
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