日本が誇るモノづくりの町 燕三条

燕市と三条市を合わせた総称で、金属加工、刃物や洋食器の生産が盛んです。
そんなプロ集団の町燕三条でつくられる９６（クロ）のカトラリー。

金属の黒染め

塗料を上塗りする塗装とは違い、化学反応起こして、黒く染めます。
ムラや、液ダレ跡、斑点が出るなど塗装のように均一的な質感ではありませんが、黒染めにしか出せない味のある美しさ、温度感のある黒になります。

無機質な印象の金属に有機的な特性が加わり生み出されるのが、個性的で温もりのある、96のカトラリー。

黒染めという技術

「金属の黒染め」とは、布を染めるように液の中に金属を漬けて黒く変色させる技術です。
例えるなら塗装は「お化粧」、黒染めは「日焼け」と言うイメージが近いかもしれません。
黒染め液をぐつぐつ煮立てて金属を入れると、表面に酸化皮膜と呼ばれる膜ができ、黒く変色します。

黒染めの注意事項

▪︎黒いススが残ってしまう場合がありますが、これは化学反応で発生した酸化鉄で、人体に影響はありません。
▪︎若干の黒染めムラにより、一点一点表情が異なります。
▪︎製造工程上の治具跡や液ダレ跡が残る場合があります。
▪︎黒染めに触れる成分によっては、化学反応を起こし金属の斑点が出る場合があります。
▪︎油分や水分が残っていると、シミやサビの原因になります。
▪︎硬いものや鋭利なもので擦ると黒染めが薄くなる原因となります。また、長期の使用により、黒染めが薄くなることがあります。
▪︎汚れが付着したまま放置すると、変色やサビの原因になります。

食器製品の注意事項

電子レンジはお使いいただけません。
食洗器はご使用いただけます。
食事用ですので調理には使用しないでください。

素材