島バナナのおはなし〜その特徴とバナナチップスの作り方〜
連載:シチシチムジクイ 島の暮らし
西表島在住のクラシライター:nijisuzumeさん(Instagram)より、自然の移り変わりや植物のサイクルに合わせたものづくり〈シチシチムジクイ〉をお届けします。
運良く今年の夏は大きな台風の直撃を免れることができた西表島。おかげで我が家の島バナナの木は倒れることなく、たくさんの実をつけてくれました。
島バナナというのは沖縄で昔から育てられてきた小ぶりなバナナで、一般的なバナナに比べて実は小さく、皮は薄めです。ほどよい酸味と甘みに加えて芳醇な香りがあり、果肉はもっちりと濃厚です。木の上で黄色く色付き始める頃まで熟させたら、鳥に食べられてしまわぬように収穫して、青みが消えて黄色くなるまで追熟させます。ほとんど流通しておらず、沖縄ならではの味わいです。

ちなみに、実芭蕉とも呼ばれるこちらの島バナナが果実を味わうためのバナナである一方、糸芭蕉は繊維を採るために育てられ、沖縄の伝統織物「芭蕉布」の原料となります。島バナナと糸芭蕉は、どちらもバショウ科の植物で、見分けがつかないほどそっくりですが、糸芭蕉の実の中には島バナナとは違って黒くて丸い種がぎっしりと詰まっています。
嬉しいことに1本のバナナの木から多い時は100本近くのバナナが収穫できます。我が家の島バナナの木からもたくさんのバナナを収穫することができたので、食べきれない分はご近所にお裾分けしました。
さて収穫したての島バナナですが、なんといっても1番美味しい食べ方は、皮を剥いてそのまま味わうという食べ方です。島バナナの場合、熟れると皮が自然に裂けます。そのタイミングで食べるのが、島バナナの甘みと酸味のバランスが良く、香りも良いので私は1番好きです。

そして、うっかりしているとバナナは一斉に皮が裂け、熟れ始めてしまいます。美味しさをキープするため、生で食べきれない分は皮を剥いて冷凍しておいたり、ちょっと手を加えて保存がきくようにします。
✔︎ バナナチップスの作り方
1. バナナの皮をむき、縦長に薄くスライスする

2. 天板にクッキングシートを敷き、切ったバナナを重ならないように並べる
3. 低温のオーブンでじっくり焼き、途中で裏返しながら、バナナの水分が抜けてカリッとするまで焼く
4. 焼き上がったら冷まし、手で折ってみてパリッと割れるようなら完成
(パリッと割れないようならもう少し焼く)

生のままではあっという間に熟してしまうバナナも、バナナチップスにしておけば、日持ちのするおやつに変わります。(ただし、密閉容器に入れて冷蔵庫の中で保管し、早めに食べ切るようにしています。)
噛むほどに濃縮されたバナナの甘みと、島バナナ特有の甘酸っぱさが感じられる、南国果実の保存食。そのままおやつにするのはもちろん、砕いてヨーグルトやグラノーラに加えたり、焼き菓子に入れるのもよさそうです。
季節の恵みを余すことなくいただくことも、島の暮らしの小さな知恵。甘く熟れた島バナナを頬張りながら、今年も豊かな実りを授けてくれたことに、そっと感謝する島の秋です。
#植物と暮らし / #島バナナ
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