弥生の食べること〜いなり寿司:春の食卓を彩るレシピ〜

更新日:2026.04.04 | 公開日:2026.03.19
Tammy*

連載:季節のしつらい手帖
手のぬくもりが残る暮らしを大切にしているクラシライター:Tammy*さん(Instagram)より、月ごとに楽しむ食べること、暮らすこと、についてお届けします。

三月になると、食卓にも少しずつ春の色を添えたくなります。やわらかな日差しや、店先に並びはじめる春の食材を見ていると、冬のあいだ静かにしていた気持ちが、ゆっくり動き出すような気がします。

そんな季節に作りたくなるのが、いなり寿司。
油揚げをやさしく煮含め、具材を混ぜた酢飯をふんわり詰めるだけの、どこかほっとする味わいです。仕上げに桜の花や菜の花を添えると、いつものいなり寿司も、少し春の装いになります。

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【レシピ】春の食卓を彩るいなり寿司

春の食卓を彩るいなり寿司

《やさしく煮含める油揚げの作り方》

・油揚げ(正方形)8枚
・出汁  400ml
・砂糖  大さじ 4
・みりん 大さじ 2
・醤油  大さじ 2

油揚げは熱湯をかけて油抜きをし、半分に切ります。
鍋に出汁、砂糖、みりん、醤油を入れて火にかけ、油揚げを入れます。
落とし蓋をして弱火で 10分ほど煮て、火を止め、そのまま冷まして味を含ませます。

やさしく煮含める油揚げ


《具材は自由に、冷蔵庫にあるものを少しずつ》

・高野豆腐、椎茸、蓮根、にんじんなど 適量
・ちりめん、またはしらす 適量
・白ごま 適量

具材はすべて細かく刻み、白だし、醤油、砂糖で味付けして炊いておきます。
ちりめんやしらすを加えると、食感のアクセントになり、より味わい深く仕上がります。
温かい酢飯に具材を加えて混ぜます。

春のいなり寿司の具材

具材は、冷蔵庫にあるものを少しずつ合わせるだけでも大丈夫です。
その日の台所にあるもので作れるのも、いなり寿司のうれしいところ。



《いなり寿司の詰め方と形の違い》

具材を混ぜた酢飯を、煮含めた油揚げにふんわりと詰めていきます。
詰めすぎないように、やさしく形を整えるのがポイントです。

いなり寿司の詰め方と形の違い

酢飯を詰めて口を閉じる、ころんとした定番の形。
詰めたあと上部を折ると、具材の色が見えて少し華やかな仕上がりになります。

さらに、三角に形を整える関西風のいなり寿司を合わせて、同じお皿に盛り付けるのもおすすめです。同じいなり寿司でも、形が変わると印象も少し違って見えるのが、面白いところです。

三角に形を整える関西風のいなり寿司


桜や菜の花を添えて並べたり、海老などのせると、いなり寿司のお皿が、まるで小さなお花見のようになります。
関西では、いなり寿司を「おいなりさん」と呼ぶことも多く、ころんと並んだ姿を見ていると、とても可愛らしく感じます。誰もが親しみやすく、どんな場面にもそっと寄り添ってくれる、そんな一品です。
形を変えてみたり、上にのせるものを変える事で、いつものいなり寿司も少し違う表情に。

春の色を添えたいなり寿司

春の色を添えたいなり寿司。
食卓に並べると、季節がまた一歩進んだような気がします。

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