バジル焙じ茶と鮎春巻き

公開日:2025.08.09
大久保香織

連載:一茶一菜
クラシライター:大久保香織さん(Instagram)より、お茶が主役になるような一菜とともに、ひっそり行っているメディテーションタイムをお届けします。

立秋を過ぎても日中の陽ざしはまだ鋭く、まだしばらくはこの暑さと付き合っていくしかなさそうですね。
私の今年の夏は、アジアの都市を巡っていま5都市目の香港ですが、日本の酷暑のニュースを見て驚いています。
そこで、今月は涼やかな香りを足した温かなお茶と、軽やかな食感の春巻きを用意することにしました。

今日選んだのは、バジルほうじ茶。
透明な片口にバジルの葉と氷水を入れて数分。涼やかなバジルウォーターができあがる。

これを温かいほうじ茶に少しずつ加えていくと、鼻に抜ける香りの層がふわりと変化していきます。
焙じ茶の香ばしさの中に、夏の終わりを告げるようなハーバルな清涼感が生まれるのが楽しい。

お茶に合わせたのは、「鮎と茄子の春巻」。
6-8月が旬の、夏の名残を感じさせる鮎に茄子を合わせて、スナックのように気軽に食べられるよう細長く巻いた春巻きにしました。

あわせて読みたい


【レシピ】鮎と茄子の春巻|夏の終わりを楽しむ旬の食材の味わい方

材料(春巻き4本分)

・鮎     2尾
・茄子    1本
・春巻の皮  4枚
・パルミジャーノチーズ 適量
・揚げ油   適量
・薄力粉   小さじ1(同量の水で溶く)

作り方

1. 鮎は1尾につき小さじ1/3の塩をふり、グリルで香ばしく焼く

2. 粗熱が取れたら、小骨を取り除いて身をほぐす

3. 茄子は皮をむき、濡れペーパーとラップで包み、電子レンジで柔らかくなるまで加熱する

4. 春巻の皮に茄子と鮎を細長く巻き、水溶き薄力粉で留める。

5. 170℃の油で揚げる

6. 最後にパルミジャーノチーズをたっぷりふりかけて完成


火を止めた油の音が静まり、春巻が色づいていくころ、お茶の香りも深まってくる。
一口かじると、カリッと軽やかな衣の中から、ほろ苦く繊細な鮎と茄子の旨み。そこにパルミジャーノの塩気が加わり、焙じ茶の香ばしさと絶妙に響き合う。

熱すぎない、でもじんわり満たされる。
そんな夏の終わりの小さなお茶時間です。
ぜひ作ってみてください!

8月の読みもの

8月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、9月の準備などの記事をお楽しみください♪

≪ 7月一覧9月 ≫



\ RECOMMEND COLLECTION /

おすすめ商品