スラッシュキルトのすゝめ
連載:ファブリック考
布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさんより、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。
11月となり、立冬ももうすぐ。
冬を迎える前にチャレンジしてみたい手仕事にパッチワークキルトがあります。
パッチワークは小さなはぎれ同士を繋ぎ合わせ1枚の布にする技法。
∟小さな素材も捨てずに活かす、ものを大切にするマインドです。
キルトは、2枚以上の生地同士の間にワタなどを重ねてステッチで縫い合わせたもののこと。
∟ここ数年人気の韓国の"ヌビ"もキルトですね。
つまりパッチワークキルトとは、パッチワーク(繋ぎ合わせた布)を、キルティング(間にワタを挟んで縫い合わせ)したもののこと。作業工程が多く、なかなか大変な手仕事です。
∟数年前にリネンのパッチワークに
中綿を挟んで作ったキルトのpot mat。
汚れが目立つようになってきましたが、
愛着があり気に入って使っています。
パッチワークキルトといえば昔、母が手縫いで座布団カバーを作っていたことを思いだします。数ヶ月かけてゆっくり、小さなピースを繋げて形になっていく光景を、物語のなかのような、ひと針ひと針魔法をかけているような、不思議な気分で眺めていました。完成品は、暖かみがあって可愛くて、その後15年以上実家のリビングに馴染んでいました。
そんな思い出もあり、キルトのクッションカバーやベッドカバーなどを目にすると、「やってみようかな」と思うのですが、チャチャッと短時間で完成させてしまいたい性格の私は、いつも小物で精一杯。
そんなわたしが最近興味をもったキルティング技法が、スラッシュキルトです。
ドイツ発祥のキルティング技法で、何枚か布を重ねて縫い合わせ、1番下以外の布をカットして起毛させたキルトのこと。
一味違ったパッチワークキルトを一緒に作ってみませんか?
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溜め込みがちな小さなはぎれも、スラッシュキルトなら有効に、且つ大胆に活用することができ、形を揃える面倒な作業もなくそのまま使えるので、パッチワークキルトのなかでもいちばんハードルは低いかもしれません。
洗濯後の色の見え方の変化や、小さなはぎれをそのままの形で使える手軽さ…色柄を変えていくつも作ってみたくなります。
このまま飾ったりするのもかわいいかなぁと思うのですが、せっかくなので何かに変身させたいです。
何を作るかは…次回(11月19日)のお楽しみに!(こちらから)
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