連載:ファブリック考
布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさんより、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。
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11月も後半にさしかかり、マレーシアは相変わらず暑いですが、朝から雨が降ったり、1日に2回土砂降りがあったりと、雨季真っ只中。
さて、前回作ったスラッシュキルト生地。
洗って乾かすと、カットした部分が毛羽立ち、スラッシュキルトらしさが出てきます。これを作ってみて分かったのですが、上に重ねるはぎれ生地は、たとえばYシャツに使われるような薄く目の詰まったものよりも、麻のようなやや目の荒い生地の方がうまく毛羽立ちフワッとしてくれるので、よりスラッシュキルトの醍醐味を楽しめそうな気がします。
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生地が重なっている分クッション性もあるので、この生地を使って、娘が習い事で使うそろばんのファスナーケースを作ることにしました。
このクッション性を活かして、小さいファスナーケースならはさみやメガネのケースとして、大きいサイズならタブレットケースなどにも使えそうです。
【作り方】スラッシュキルトのファスナーケース(そろばんサイズ)
材料
・スラッシュキルト 1枚(25×40cmに整えました) ・ファスナー 30cmのもの1本 ・バイアステープ 150cm
作り方
①スラッシュキルトは、生地が歪んでいる場合があるので、端を切り落としたりして、作りたい大きさに整える。
②4つの角に自然なカーブを描いておく。
③ファスナーを取り付ける。 短い方の辺の中心にファスナーの端を置き、まず片側をファスナーの端から端まで縫います。角は、②で描いたカーブ線に沿わせるようにして縫います。反対側も同じようにミシンで縫い付けます。
④ファスナーの付いた生地の角は、カーブに沿って切り落とす。 反対側の、ファスナーがついていないカーブ2つも、線に沿って切り落としておきます。
⑤生地端をバイアステープで包んで縫う。
1)ファスナーの付いていない、下側の辺の中心から縫い始めます。 2)カーブはゆっくりと目打ちなどで少しギャザーを寄せながら。 3)ファスナー部分は、ファスナーの務歯を内側に倒して縫います。 4)最後はバイアステープの端を1cmほど内側に折り込んで、縫いはじめに少し重ねて縫い終わります。
バイアステープがぐるりと一周付きました。
⑥ファスナーのすぐ下から、バイアステープ同士を合わせて縫い合わせる。
バイアステープの端ギリギリの生地部分を縫います。
こんな感じで閉じていれば大丈夫です。
⑦ピッタリ収まるそろばんケースの完成✔︎
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いろんな表情を見せてくれる、魅惑のスラッシュキルト。自分だけの色合わせのキルトで、唯一無二の布小物を作ってみてくださいね。
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連載:ファブリック考
洋裁好きの母と、DIYが趣味の父の影響で、幼少期からモノづくりが好き。産後からは子供服作りに没頭。2019年から、入園入学グッズやエプロンなどのオーダーメイドブランドmitsuamiをスタート。現在はマレーシア在住。趣味は洋裁、海外旅行、布やリボンなどの資材集め、異国料理を食べること。季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをご紹介します。