マクラメ編みのカーテンタッセルをつくる

2024.10.08
kae

連載:ファブリック考
布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさんより、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。

夏休み明けのフワフワした気持ちで過ごした9月から、あれよあれよと気付けば10月で、今日から二十四節気では寒露。なんとか日常の落ち着きを取り戻しつつあります。
日々のリズムを思い出して、ようやくゆっくりと趣味に充てられる時間が作れるようになりました。

今日は、秋の夜長の自分時間にぴったりなマクラメ編みをご紹介します。

マクラメ編みとは、ヒモを結んで編み目をつくる技法。
平らな模様で編めばタペストリーやバッグなどに、コード状に編めばアクセサリーや観葉植物のハンギングなどにもアレンジできます。

今回は初めてでも迷わず作れる左右結びという基本の編み方で、カーテンタッセルを作ってみたいと思います。1-2時間で仕上がるのでぜひ一緒に作りましょう。

 


【作り方】マクラメ編みのカーテンタッセル



材料

・マクラメコード 20m弱



下準備


マクラメコード20m弱を
・300cm × 4本
・40cm × 16本(4本ずつ分けておく)
・70cm × 1本
に切っておく。
 



作り方

①最初に300cmに切っておいた4本のコードを使います。
 端から30cmのところをテープでテーブルや床に貼り付けて固定します。

∟コードは重ならないよう、平らに並べます

②「左右結び」という編み方でコードを編んでいきます。


 左右2本ずつに分けたら(❶)、左側の2本を「4」の字になるように置き(❷)、「4」の穴の中へコードを通します(❸)。ゆっくり引っ張って縮めていき、結び目を作ります(❹)。

 続けて右の2本も同様に、反転した「4」の字になるように置いてから穴の中へコードを通して結び目をつくります。


 これを左右交互に繰り返します。

③コードが残り30cmになったところで、固定していたテープを外します。
 編んだ部分を半分に折ったら、コードを全てまとめ、最後の結び目から2cmくらい離れたところで片結びをします。


④次にタッセルを作ります。
 4本ずつ分けておいた40cmのコードを3セット、❶のように置きます。


-❷左側のコードの上に、半分に折った4本組のコードを乗せます
-❸左側のコードを上から下へ半分に折ります
-❹下側のコードを左から右へ半分に折ります
-❺右側のコードを下から上へ半分に折ります
-❻半分に折った右側のコード端をまとめて❷の輪へ入れます

⑤❻を全体的に真ん中に寄せていき、状態を整えます。


⑥穴の中に③の本体を通し、マクラメの編み目の終わりと結び目の間の2cmの部分に配置して


タッセル用に組んでおいたコードを、四方から少しずつ引っ張って締めていきます。

⑦しっかり締めたらコードの端を下向きに揃え、編み目の下で「まとめ結び」をし、タッセルの頭を作ります。


-❶タッセルのふさをまとめて握り、70センチにカットしておいたコードの片端を上に出しておく。その下に中指と薬指にひもを掛けるようにして輪を作った状態で
-❷ぐるぐると巻きつけていく。
-❸ギリギリまで巻いたら、コードの先を❶で作っておいた輪に入れて
-❹上に出しておいたコードの先を引っ張って閉じる。
※❹で上に引っ張ったコードはカットしておく。

⑧タッセルの長さを10cmほどに揃えてカットし整えます。


完成!

 

 

今回のレシピの分量で、編み上がりは約80cm程(タッセルは含めず)です。これはコードの太さや、編み目のきつさなどでも変わってきます。ご自宅のカーテンのボリュームに合わせてコードの長さは調節してみてください。

カーテンの色に合わせてグレーのマクラメコードで編みましたが、お部屋によく馴染んで大満足です。


特別な道具は要らず、マクラメコードさえ手に入れたら気軽にスタートできるマクラメ編み。
この秋、新しい趣味に挑戦してみたい方におすすめです。

 

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