早織
連載:折々の一皿
早織さん(Instagram)より、旬を取り入れた、和の要素を感じられる自宅でのお料理やおもてなしについてお届けします。
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様々な果実が実るこれからの季節。中でも梅を楽しみにしている方は多いのではないでしょうか。香り良く瑞々しい青梅の季節がやってきます。
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今回の一皿は初夏を涼やかに彩る翡翠梅です。
名の通り鮮やかな翡翠色に仕上げる方法をご紹介します。
【レシピ】初夏を彩る翡翠梅|青梅の下ごしらえと目にも涼やかな梅仕事
*材料*
青梅:1kg 砂糖:150gと500g (梅の量に応じて水と砂糖の割合はそのままで量を変更してください。) 水:適量 塩:適量
*道具*
竹串:ヘタ取り用 金串:梅に針打ちをするため数本束ねたものを作る。竹串でも良いが、折れて中に残ることがあるので、あれば金串の方が良い。 銅鍋:内側に錫引きをしていないもの (銅鍋がない場合は銅板を用意する) 鍋:銅ではないもの クッキングシート
*作り方*
1. 梅をやさしく水洗いし、水分を取り除く。 竹串で傷つかないようヘタを取る。
2. 金串を数本束ねたもので針打ちをする。 満遍なく穴をあけることで皮を破れにくくします。
3. 針打ちを終えた梅を8%の塩水に浸け、半日から一日冷蔵庫にてあく抜きをする。
4. あくが抜けて黄色く変色した梅を銅鍋に移す。 たっぷりの水を張り、弱火にかける。 クッキングシートで落とし蓋をする。
とろ火で85度程度を保つ。 最弱火でも強い場合は写真のように五徳を重ね、遠火にすることで調整する。 (温度が上がりすぎると皮が破れるので注意)
黄色く褪色していた梅に青色が戻ってくる。 3-7時間火にかけ、青色の戻り具合と柔らかさの様子を見て火を止めゆっくり水温が下がるよう流水を細く流し入れる。水温がしっかり下がったら、他の容器に移し替えたっぷりの水に漬けて一晩冷蔵庫に置く。
5. 水1Lに梅をそっと入れ、砂糖150gを加える。 再びとろ火にかけ、85度程度で1時間保つ。
6. 別の鍋に水1L砂糖500gを加え、火にかけ85度程度にしておく。5の梅を移し、そのまま冷めるまで置いておく。清潔な容器に移し、冷蔵庫で冷まして完成。
すぐに食べることもできますが、数日〜1週間程でより味が馴染みます。
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手間と時間がかかりますが、目で、香りで、季節を感じられる梅仕事。
まずは青々と実った青梅を新鮮なうちに翡翠煮にするのはいかがでしょうか。

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連載:折々の一皿(Instagram)
香川県出身、二児の母。英国での一人暮らしを経て改めて和食の魅力を実感。旬を取り入れた、和の要素を感じられる自宅でのお料理やおもてなしについて綴っていきます。