連載:ファブリック考
布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさんより、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。
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前編では、資材の選び方や購入できるお店についてご紹介しました。お気に入りの生地は見つかりましたか?
今日はそのお気に入りの生地を使って巾着袋を作ってみましょう。
入園入学グッズに限らず生活の隅々で活躍してくれる巾着袋。小さいものならコスメポーチ、縦長に作ればめがねケース、大きく作ったら旅行などでも役立つお着替え入れに、メッシュ素材で作ればキッチンで玉ねぎやじゃがいもを入れておく野菜袋にもなります。
今日は、入園入学グッズのスタメンアイテムのひとつ、コップ袋(給食袋)のサイズ(仕上がりサイズ 20×20cm、片紐)でご紹介します。
大きさが変わっても作り方は変わらないので、身の回りのご自身に必要なサイズ感で作ってみてくださいね。
【作り方】給食袋サイズの巾着袋|いろいろなサイズに変更も♪
用意するもの
材料 ・生地 縦46cm×横22cm 1枚 (または縦24cm×横22cm 2枚) ・ヒモ 30cm1本 ・ループエンド 1つ ・ミシン糸
道具 ・ミシン(なければ手縫いでも◎) ・裁ち鋏 ・糸切り鋏 ・アイロン ・定規 ・紐通し(安全ピンでも代用可能)
①裁断
生地を指定のサイズにカットします。 生地に向きのない柄は46cm×22cmを1枚、生地に上下のある柄は24cm×22cmを2枚裁断してください。 今回は46cm×22cmの1枚仕立てで説明します。
②端処理
ロックミシン 、または家庭用ミシンのジグザグ縫い機能*を使って、裁断した生地をぐるりと一周縫い、ほつれ止め処理をします。
*ミシンの無い方や、ミシンにジグザグ縫い機能が無いという方は、かがり縫いでほつれ止めをする方法もあります。 また、ピンキング鋏というギザギザに切れる布用のはさみや、ほつれ止め液などでも代用可能です。
③紐通し部分をアイロン
紐を通す部分となる辺(22cmの長さの部分)を、端から3cmに折ってアイロンをかけます。反対側も同様にします。
④半分に折り両サイドを縫う
中表に合わせて半分に折ります。この時、片側はアイロン線を開いた状態で上から8cmのところをまち針で留め、まち針から下を底まで縫います。もう一方は上から底まで縫います。縫い代は1cmです。 縫い始めと終わりは、いつも返し縫いをしましょう。
⑤開き口を作る
両端とも縫い代を割ってアイロンをかけ、8cm縫いのこしてある開き部分をコの字に縫います。
⑥紐通し部分を縫う
③のアイロン線を頼りに1.5cm+1.5cmの完全二つ折り*にし、紐通し部分を縫います。 *紐が太い場合は1cm+2cmの二つ折りにします。
⑦紐を通し、ループエンドをつける
紐通しを使って紐を通し、最後に紐の両端を合わせ、ループエンドを通します。ループエンドは小さい穴から通し、大きい穴側で結びます。
⑧完成
こっそりタグをはさんでみました。リボンやお名前タグを挟んでもかわいいです。やってみたい方は④の両サイドを縫うタイミングで挟み込んでください✔️
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大きさを変えても作りやすい巾着は、端切れ活用にもピッタリ。わたしは何かのついでに小さめのものをいくつかまとめて作っておいて、子ども同士のちょっとしたお礼の際にお菓子やシールを入れて渡したりしています。
入園入学グッズ作りに挑戦してみたい方、春になにか新しいことを始めてみたい方、巾着袋からチャレンジしてみませんか?
ファブリック考
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連載:ファブリック考
洋裁好きの母と、DIYが趣味の父の影響で、幼少期からモノづくりが好き。産後からは子供服作りに没頭。2019年から、入園入学グッズやエプロンなどのオーダーメイドブランドmitsuamiをスタート。現在はマレーシア在住。趣味は洋裁、海外旅行、布やリボンなどの資材集め、異国料理を食べること。季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをご紹介します。