モザイクちらし寿司で春をお祝いしましょう

2024.02.26
tome

連載:旬を楽しむお弁当
クラシライター:tomeさんより、旬のものをおいしく、楽しく、簡単に作れるようなお弁当のレシピや漢方の視点をお届けします。

「2月は逃げる」とはよく言ったもので、早くも3月を迎えます。
雪が降ったかと思えば春のような暖かさになるなど、この冬は日々違う季節を過ごしているようでした。

お野菜売り場にも春野菜が店頭に並び、冬と春が同居していますね。
今回はこの時季ならではの、春野菜と冬野菜で作るちらし寿司をご紹介いたします。

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《クラシライターのちらし寿司》
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◎ 具だくさん酢飯を作ります。

《しいたけと人参の甘煮》
干ししいたけ4枚を120㏄の水に入れ、一晩おくか、お急ぎの場合には砂糖をひとつまみ加えて電子レンジで1分ほど加熱します(砂糖が食材を柔らかくする力で早く戻ります)。柔らかくなったしいたけは薄切りに、人参はせん切りにして、しいたけの戻し汁ごと加熱します。
砂糖・醤油・みりん・酒(全て小さじ1)を加えて、煮汁が半分になるまで煮込み、そのまま冷まします。

まだ湯気が残るくらいのアツアツのごはん(2合)に、軽く汁気を切った《しいたけと人参の甘煮》・好みの酢(今回は梅酢)小さじ2・白いりごま小さじ1を加えよく混ぜたら酢飯の完成。しっかり味を感じられるくらいがおすすめ

 



◎ 具材を準備します。

春野菜はグリーンピース・菜の花・三つ葉・筍。全て塩ゆでし、筍は《しいたけと人参の甘煮》のだしで味をつけておきます。

冬野菜はかぶ・柚子・しいたけ。かぶは梅型で抜き、梅酢につけてほんのりピンク色に。柚子はへぎゆずにします。(柚子にはこの冬も本当にお世話になりました。ありがとう^^)

生の桜海老と鯛・秋に漬けたいくらも飾ります。錦糸卵も忘れずに。


鯛は昆布〆
にしました。昆布ではさみ、酒をかけてラップで密着し、しばらく待ちます。もっちりとした食感になり、昆布の良い香りも移ってそのままでもおいしくいただけます。
今回は鯛ですが、ほたてや鱸などでもおいしいです^^


2時間ほどで香りが移りますが、今回はひと晩置きました。また、昆布〆に使用する料理酒は塩分不使用のものがおすすめです。



◎ さぁ、詰めていきましょう。

お弁当箱に具だくさん酢飯を敷き詰めます。この時ラップなどでごはんの高さを均一にすると盛り付けしやすいです。
今回はモザイク寿司にしていくので、具材の数と、盛り付ける場所のスペースを合わせます。今回は9種類なので、9等分に。スケッパーや定規などで、仕切りの線をつけておくと詰めやすいです^^


仕切りの線に合わせて、具材を配置します。菜の花や筍など、長さのあるものは仕切りに合わせて切りそろえましょう。また、同系色のものが隣り合わないように置くときれいですね。
なるべく具材の高さも合わせると一体感が出ます。
鯛には完全天日塩で作った桜塩を、かぶにはぶぶあられでお化粧してみました。


並べず散らすバージョンのお弁当箱では、錦糸卵は「W」・桜海老は「▽」となるように配置
してから他の具材をのせていくと、盛り付けしやすいです。
 

 

お雛祭りや、春のお祝い事にぜひ手作りのちらし寿司を楽しんでみてください^^

 


【今日の旬食材】

鯛:旬は春と秋。特に春は、冬に栄養を蓄え産卵期に備えているため脂がのりおいしくいただけます。全体がピンク色になり桜鯛と呼ばれるのもなんだか愛おしいですね。良質なたんぱく質を含み、薬膳では脾(消化器系)と腎に効能があり、負担をかけずに体力を回復させると言われます。なんだかお疲れ気味の日は、鯛をいただいて春を元気に楽しみましょう。

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