季節の瓶詰め:みかんのシロップ漬け

2024.02.14
平本 麻美

連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。

立春を過ぎ、春の訪れを感じるようになりました。スーパーに並ぶ柑橘の顔ぶれも、移り変わってきましたね。温州みかんもそろそろ終盤です。年末から春にかけて出回る晩生(オクテ)みかんは、早生(ワセ)みかんなどに比べると皮が厚いので、シロップ漬けにしてみてはいかがでしょうか。


まずは重曹で茹でて、薄皮をむきます。離乳食にも。娘は小さい頃からこれが大好き!今でも冷蔵庫にシロップ漬けの瓶が入っていると、喜んでくれます。
 

 
材料

・温州みかん 5~6個
・水 500㎖
・重曹 小1

・水 300㎖
・グラニュー糖 100g



作り方

1、みかんの外皮を剥き、ひと房ずつにしておく。


2、鍋に水を入れて沸騰させ、重曹とみかんを加えたら、弱火で3~4分茹でる。(※1)


3、穴あきレードルですくって、水をはったボウルにみかんを移す。(※2)


4、指で優しく、薄皮や筋を取る。


5、小鍋に水とグラニュー糖を入れ、沸騰させ、シロップ液を作る。

6、みかんを瓶に詰めて、シロップ液を注ぐ。

 


甘さは控え目にしてあります。冷蔵庫に入れ早めに食べ切って下さいね。

ゼラチンを加えてゼリーにしても良いですし、デザートのトッピングにも。


この時は、ミルクプリンにのせて楽しみました。小さなあしらいは、台所で水耕栽培している人参の葉っぱです。いい仕事をしてくれます。

(※1)
みかんの大きさや個性によって、茹で時間が異なるので、最初は見極めが難しいかもしれません。茹で始めに箸で感触を確かめておくと、柔らかくなったタイミングがわかるようになってきます。

(※2)
少し早いかなと思うくらいで引き上げましょう。この時、ザルにあげるのではなく、穴あきレードルを使って水に移します。そうすることで、薄皮がつるんと取れない場合に、もう1度、同じ重曹液を使って茹でることができます。約1分ほど追加してみましょう。

茹ですぎてしまって、粒々に崩れてしまった場合もめげないで〜!(経験あり。笑) そんな時はジャムにしてしまいましょうね。

ところで…
1枚目の瓶詰めの写真を見て、黒い粒は何だろうと思った皆さん。答えはこちら。


カルダモンです。カルダモンの甘い香りは、お砂糖との相性抜群。ホールのカルダモンは種の部分に強い香りがあるので、指で潰して、鞘を破って使いましょう。コアントローやブランデーでも。お好みでお使いください。


伊予柑、不知火、甘夏…旬の柑橘リレーを楽しみたいですね。

今日もご覧いただきありがとうございました。

 

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